Googleの最高経営責任者(CEO)であるLarry Page氏は米国時間10月18日の投資家との電話会議で、かなりの時間を費やして、モバイルによってもたらされる機会とテレビへの進出、そして、YouTube動画サービスをソファに座って何時間も楽しめるような娯楽に変えることについて話した。
同社の長期的なビジョンは、単にユーザーにデスクトップ上で最高の答えを提供することだけではない。そのビジョンの主眼は、現在地やデバイスに関係なく、一貫した体験を提供することにある。
Page氏はGoogleの第3四半期決算発表の電話会議で、「ユーザーは一貫したGoogle体験を欲している。ユーザーを解放して、彼らが人生で必要なことに取り組めるようにするため、テクノロジがあらゆる作業を処理すべきだ。弊社の戦略の根幹にあるのは、ユーザーが1つの画面に縛られないようにすることだ」と述べた。
このビジョンは、多くの投資家が電話会議で表明した懸念に反するものだ。Googleは同社のサービスがあらゆるところに存在する世界を思い描いているが、現実には、モバイルへの移行が同社の利益を生む能力に影を落としている。
なぜなら、モバイル広告はデスクトップ検索広告ほど儲からず、モバイル広告事業から多くの利益を生み出す方法をまだ誰も思いついていないからだ。
モバイルへの移行は、いくつかの点でGoogleに悪影響を及ぼしている。モバイルデバイス上でのクリックが増えたことに加えて、同社自身のモバイル部門であるMotorola Mobilityは損失の拡大と売上高の低迷にあえいでいる。そして、それが決算内容を引き下げ、全体的に期待外れの四半期となった。
Page氏は、それらの失敗は一時的な問題にすぎないと考えており、Googleが消費者と広告主の両方に対して適切な体験を提供することができれば、問題は上手く運ぶだろう、と述べた。
モバイルに関してもPage氏は物事が上手く運ぶという自信を示した。
広告分野では、とてつもない革新が起こっている。それは、われわれが今日、モバイルクエリでデスクトップより効果的に利益を上げる助けになっている。弊社のモバイルにおける1クエリ当たりの利益は既にデスクトップと比較して、かなりの割合を占めている。要するに、われわれが1つの画面から複数の画面への移行を進める中で、Googleは2000年の検索と同様に、革新を行って利益をさらに増やす極めて大きな機会を得ている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方