モバイル中心の時代を反映して、この9月、調査会社Macquarie Groupが2006年に追跡を開始して以来初めて、デスクトップからのウェブ検索が減少した。
Macquarieから顧客に送られた調査メモによると、comScoreによる9月のデータから、検索が前年比で4%減少していることが分かったという。検索数の増加率は、14%増だった2月以降下がり続けている。減少の最大の原因はモバイル検索の増加のようだと、Macquarieのアナリスト陣は報告の中で述べている。
デスクトップからの検索が減少していることは直観的に納得できる。最近では、家を出る前に地図サイトで目的地を検索することが少なくなり、ナビゲーション機能が取って代わっている。食事をするレストランについても、出かける前には探しもしないのではないだろうか。出先でお勧めを教えてくれるアプリがたくさんある。さらに、これまでとは異なる検索エンジンが台頭してきている。Googleの代わりに、着るものならFab.comで、航空運賃ならHipmunkで、友達の電子メールアドレスならFacebookで調べがつく。
総じてこれらの傾向は、従来のデスクトップからの検索がゆっくり長い時間をかけて減少していく方向であることを示している。GoogleやMicrosoftのような企業が、モバイル検索のアプリケーションに多額の投資をしているのもそれが理由なのだ。
消費者はモバイル検索に親しんできている。2012年末までにはインターネット検索のほぼ3分の1がスマートフォンとタブレットからのものになると、Macquarieは説明している。レストラン検索など一部のカテゴリーでは、すでにモバイル検索が3分の1を占めている。また、Macquarieによると、広告主にとって重要な電子機器、美容、金融、自動車といったカテゴリーで、モバイル検索が急増しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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