サイバーエージェント・ベンチャーズ(CAV)は9月28日、IT系スタートアップ向けの資金調達・事業提携支援イベント「RISING EXPO 2012 FALL」を開催した。
RISING EXPOは、スタートアップとベンチャーキャピタルや事業会社のエグゼクティブ層などの出会いの場を作り、資金調達や事業提携を支援することを目的としたイベント。8月から9月にかけての応募受付で集まった約100社のうち、一次選考に通過したスタートアップ20社が資金調達に向けたプレゼンテーションを行った。
「スタートアップのために資金調達の場を用意する」というテーマのイベントということで、応募者には「1億円以上の資金調達を検討していること」といった条件が設定されていた。その結果もあってか、参加者からは「想像以上にレベルの高いプレゼンテーションが多かった」という声も多く挙がっていた。
参加者の投票による多数決で最優秀賞に輝いたのはモバイル決済サービス「Coiney」を開発・運営するコイニーだった。同社は200万円の賞金を獲得した。
コイニーは2012年3月の設立。6月よりCoineyの先行登録を開始している。このサービスは、専用のカードリーダーとアプリの搭載されたスマートフォンを使ってカード決済が可能になるというもの。
すでに雑貨店や催事場などで試験的にサービスを提供しているが、代表取締役の佐俣奈緒子氏によると「最初は払う側がなじまないのではと懸念していたが、意外と抵抗がない。50代以上のユーザーが多い店舗でも利用してもらえている」のだという。
佐俣氏によると、10月中にも一般ユーザーの登録を受け付け、順次リーダーの提供を行っていく。リーダーに関しては、「最大で月間1万個程度までの生産体制を作れる」(佐俣氏)という。
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