ソフトバンクとイー・アクセス統合で業界2位に--1.7GHz帯とテザリングが鍵 - (page 2)

 また説明の中では2.1GHzと1.7GHzの相互活用がメリットとしてアピールしていたが、テザリングのサービス開始当初としてはソフトバンクの2.1GHzのLTEを使ってのサービスを予定している。これは、1.7GHzについて受けることそのものはできるものの、LTEから3Gへとスムーズに行うための機能を提供しないといけないためで、ソフトバンクとイー・モバイルそれぞれのネットワークとの調整や、アップルに1.7GHzでサービスが受けられる手続きをとらないといけないとし、1.7GHzでの運用時期については「おそらく来春になるかと思いますが、できるだけ早くしたい」とし、これから基地局メーカー、アップル、技術各所との話し合いを始めていくとした。

 なお、イー・アクセスは楽天との提携を発表しているが、今後の関係性について質問がおよぶと、千本氏は「何か変わることはない。むしろ、エリアがより広くなるので、楽天さんとの連携はよりいい条件になる」と明言し、その他のパートナーとの関係も現状維持、あるいはさらにいい状態にしていきたいとした。

  • 「ソフトバンクの株主から見ても価値がある」と孫氏。イー・アクセスの企業価値を7220億円と見積もった。その内容は3つある。

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  • その中でも「ソフトバンクへのシナジー効果」として3600億円を挙げ、その内訳も3つ示した。

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  • シナジー効果でもっとも想定しているのが「顧客基盤の強化」で2000億円。

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  • 販売網を拡大できるなど、「LTEのダブルエンジン」「営業もダブルエンジン」と“ダブルエンジン”という言葉を孫氏は多用した。「イー・モバイル」のブランド名も当面はこのまま。

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  • シナジー効果3600億円のうち、2番目に大きく想定しているのが「ネットワークの共用」で1100億円。

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  • エリクソンやファーウェイなど、基地局の設備、部品などは同じものを使っているという。

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  • シナジー効果3600億円のうち、「そのほか 経営効率化」として500億円を想定。

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  • そして、「4+3=2」を掲げた。

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  • 契約数ランキング(2012年8月末)で「4」位のイー・モバイル(イー・アクセス)と、同「3」位のソフトバンク(ウィルコム含む)を足すと…

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  • 業界「2」位になるとことを示した。

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  • 累計契約数についても、KDDI(au)との差が…

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  • 統合で逆転するとしている。

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  • そして、2年前に「201X年に4000万回線構想」を掲げてきたが…

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  • 今回の統合で、この構想が今年度中に実現できるめどが立ったとして、「約束を守り実現する」ことを孫氏は強調した。そして、孫氏は「真に1つの同志となり、融合する」と締めた。

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