もし、皆さんがFacebookのパスワードを覚えておくことに苦労していたり、Googleのウェブサイトではないサイトにログインする際にGoogle IDを使うことを不便に感じていたりするなら、Mozillaが解決策を提供している。同社が「Persona」と呼ぶものだ。
Personaは、Mozillaの「BrowserID」プロジェクトと呼ばれていたもので、その最初のベータ版は、TwitterやFacebook、Googleが提供しているようなウェブサイトログインシステムと競合するよう設計されている。しかし、このオープンソースの代替サービスが他の主要なログインシステムに対して独自の道を貫くことができるかというのは、また別の話だ。
Personaは、単一のユーザー名とパスワードを使いながらもプライバシーを侵害することなく、さまざまなウェブサイトへのクロスプラットフォームでクロスブラウザなログイン手段を提供することを基本的に目指している。Personaの説明において、Mozillaは、ログインするための動作とログイン後の行動との間の壁を築くためのものとして、同サービスを表現している。「ユーザーが訪れたサイトの履歴は、ユーザーのコンピュータにのみ保存される」とMozillaは記している。
これは、ユーザーがログインした後にユーザーの行動を追跡するLinkedInやTwitter、Facebook、Google+のようなソーシャルネットワークサービスとの重要な違いだ。ソーシャルネットワークサイトのウィジェットは、ログインしていない時でさえ、ウィジェットが組み込まれているサイトにおいて訪問者を報告することができる。
Personaは現在、WindowsやMac、Linux、iOS、Androidなどの主要ブラウザのほとんどで動作する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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