Appleの「AirPlay」に新たな競合が登場した。
Wi-Fi Allianceは米国時間9月19日、無線によるデバイス間での動画や画像の送信を可能にする業界標準技術「Miracast」を発表した。AppleのAirPlayと同様に、ユーザーは例えばモバイルデバイスから大画面テレビにマルチメディアを送信できるようになる。
数百社が加盟する非営利の業界団体であるWi-Fi Allianceによると、すべてのMiracast製品には「Wi-Fi Direct」が搭載され、無線ネットワークがなくてもユーザーはデータを送信できるという。また、この技術には自動的にWPA2暗号化が装備されていて、メディア送信の機密が保持される。
しかし、この技術が成功するには何らかのサポートが不可欠だ。Wi-Fi Allianceによると、LGとサムスンの両社からサポートを受けているという。LGの「Optimus G」スマートフォンとサムスンの「GALAXY S III」のどちらもこの技術をサポートする予定だ。サムスンの「Echo-P Series TV」もMiracastを使用する予定になっている。
しかし、サポートする企業はこれだけではないだろう。Wi-Fi Allianceは2016年までに15億台のデバイスがMiracastを使用すると予測している。同団体はこの技術を積極的に採用する企業をまだ明らかにしていないが、Wi-Fi AllianceをサポートしAppleへの対抗を望んでいる多数の企業があることを考えると、新たな支持企業を得ることは難しくないかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」