IACのB・ディラー氏、新たに電子書籍出版社を設立へ

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 長谷睦2012年09月20日 11時58分

 InterActiveCorp(IAC)の会長を務めるBarry Diller氏と映画プロデューサーのScott Rudin氏がタッグを組み、Brightlineという名の新企業を設立することになったと、The New York Timesが報じた。両者が共同事業に向けた話し合いを行っているといううわさは7月から流れていたが、今後は電子書籍と電子記事の専門出版社Atavistと提携して電子書籍を出版する予定だという。

 以前にはFoxの幹部としてFox Broadcasting Companyを主要ネットワーク局に育て上げたことで知られるDiller氏は、激動が続く電子書籍業界に好機を見いだしていると語った。米国出版者協会によれば、2012年第1四半期の電子書籍の売り上げは2億8200万ドルだった。


提供:Sarah Tew/CNET

 Diller氏とRudin氏が立ち向かうことになる企業はAmazonだ。同社は電子書籍の販売で圧倒的な強さを誇り、65%の市場シェアを獲得している。また、同社は最近、AppleやBarnes & Nobleなどの競合企業がAmazonの書籍を販売できるようにする契約を取次会社1社との間で交わしたことを発表し、競争に拍車をかけている。

 電子書籍の価格操作で共謀したとして、2012年4月に米司法省がAppleと出版社5社を提訴して以来、この業界自体が不安定な状態にあり、時として激しい変化にさらされている。出版社のうち3社は和解に応じたが、Appleは訴えを否認し、Amazonがこの訴訟の背後で「糸を引いている」と非難した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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