Twitterは裁判所の命令に屈し、多額の罰金を払わされるよりも、抗議行動「ウォール街を占拠せよ」に参加したユーザーのツイートを引き渡す方を選んだ。
報道によると、Twitterは抗議行動の参加者Malcolm Harris氏が2011年に投稿したツイートを、マンハッタン刑事裁判所のMatthew Sciarrino判事に提出したという。Twitterは長期間にわたり、データを要求する検察側の召喚令状に抵抗していた。
Harris氏は、2011年10月にニューヨークのブルックリン橋で行われた「ウォール街を占拠せよ」の抗議行動中に逮捕された。抗議者たちは、交通を妨害した罪で逮捕しようと企てた警察によってブルックリン橋に先導されたとHarris氏は主張している。検察側は、Harris氏の主張の信憑性を否定するため、同氏のTwitterアカウントから削除されたツイートを証拠として使いたいと考えている。
Twitterは現在に至るまでHarris氏のツイートを提出していなかった。Sciarrino判事は先ごろ、Harris氏のツイートや同氏のアカウントに関するすべてのユーザー情報を引き渡さなければ、Twitterに過去2四半期の財務報告書を提出させると述べた。Sciarrino判事はその財務データに基づいて、それに見合った罰金を決定することになっていた。
一方のTwitterは、召喚令状が同社の利用規約に反するものであり、同社は「ユーザーの権利を擁護する」ことを確約すると主張してきた。召喚令状に対する抵抗においては、米国自由人権協会や電子フロンティア財団などの人権擁護団体がTwitterの援護に加わった。
Harris氏のツイートは、控訴が認められるまで非公開のままとなる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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