Flipboardは9月12日、iOSおよびAndroid向けのソーシャルマガジン「Flipboard」日本版に公式コンテンツを追加したことを発表した。あわせて、電通、アサツー ディ・ケイ(ADK)、サイバー・コミュニケーションズ(CCI)、ADKデジタル・コミュニケーションズ(ADDC)とのパートナーシップを発表した。
今回、GQ、Ginza、Engadget、日経ビジネス、朝日新聞をはじめとした出版社やウェブメディア30媒体のコンテンツを公式コンテンツとして追加した。今後も毎月数媒体のペースで公式コンテンツを追加していくという。
日本での媒体の開拓および提携拡大には、電通グループやADKグループが協力する。両グループでは今後、Flipboard日本版の広告メディア化やアプリユーザー数の拡大など、広い範囲での支援を行うという。米国ですでに展開されている広告販売については、まずはユーザーを増やし、認知を高める段階ということで、「2012年中に開始するという予定はない」(電通デジタル・ビジネス局メディア企画部アソシエイト・インタラクティブ・スーパーバイザーの丹羽洋一氏)という。
5月にスタートしたFlipboard日本版。Flipboard ビジネス開発部門のバイスプレジデントであるEric Alexander氏は、Flipboardが日本市場に注力していることを改めて語る。「Flipboardのユーザーは世界で2000万人。日本はその中でも第4位のユーザー数。また、Flipboard上でのソーシャルアクション(リツイートやいいね!、コメントなど)は世界で最も多い。これは(Flipboardにコンテンツを出す)出版社や媒体にとっても非常にいいことだ」(Alexander氏)。
Flipboardにコンテンツを提供する媒体の狙いはさまざまだが、Alexander氏が大きなメリットとして挙げたのは、「媒体の新規読者の増加」だ。Flipboardでは、各媒体ごとにコンテンツを表示するだけでなく、「ビジネス」「テクノロジー」といったカテゴリで、複数の媒体のコンテンツを独自にキュレーションして表示することができる。これによって、読者にも新しい媒体との出会いを提供し、ひいては新たな読者になるという。
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