Siriの最新バージョンは、アプリとの連携が強化されると思われる。今までより使いやすくなるのだろうか。Siri経由でアプリを立ち上げる機能は、車載用として優れた機能を提供するだろう。AppleはWWDCで「Eyes Free」、つまりSiriの接続性を利用するために、今後12カ月で自動車に組み込まれていくテクノロジについて話した。新しいiPhoneへのEyes Free搭載については、今回のイベントで具体的な詳細が明らかになる可能性がある。
モバイルウォレットのように機能するiOS 6の新アプリ「Passbook」の存在から考えて、一部の人々は、ほかのスマートフォンでの採用が増えている、近距離無線通信(NFC)テクノロジがiPhone 5にも搭載されると考えている。これが現実になる可能性は低い。新しいiPhoneのデザインが薄型化することによって、NFC搭載の可能性は低くなるというのが最近の見方だ。さらに、モバイルウォレットテクノロジにおけるNFCはまだ初期段階にあり、十分な勢いを得てはいない。
iPhoneは、「iPhone 3GS」、iPhone 4、iPhone 4Sの3世代連続でカメラテクノロジを大きく飛躍させてきた。iPhoneのカメラの品質に不満がある人はもはやほとんどいない。代わりに、連写モード、マルチフォーカスの改善、フラッシュの改良といった、カメラモードの追加や微調整が行われる可能性がある。iPhoneにはほかに多くの新機能があり、カメラテクノロジの進歩は1年間先延ばしになることもあり得る。
Appleは今回の9月のイベントで、iPhone 5、iPad mini、新しいiPod、新しいiOSといった多くの新製品を掲げ、競争相手を無差別爆撃するのだろうというのがこれまでの共通認識だった。しかし最近のうわさによれば、2つのイベントが別々に開催されるようである。つまり9月のiPhoneの発表と、10月のiPad miniの発表だ。
筆者は後者の意見に賛成だ。Appleが今回のイベントに何かほかのものを入れる可能性は、これまでの歴史から見て低いように思える。iPadやiPodなどは、登場はおろか、話題に上ることさえないという気がする。新しいiPhoneについてこれまでに分かったと思われることから考えれば、イベント全体が、新しいiPhoneとその機能(iOS 6の概要)の話に費やされる可能性がある。それは、旧来のiPodについてほとんど触れなかった、iPhone 4Sイベントの戦略に従っている。
その一方で、7.85インチスクリーンを搭載するとされるiPad miniのうわさは、日に日に高まっている。この端末が2012年に登場するとすれば、10月中にはそのためのイベントが行われると思われる。その際には、長らく先延ばしになっている「iPod nano」と「iPod touch」の更新も発表されるだろう。どちらも2010年以来アップデートされていない。2つのイベントを行えば、Appleはニュースサイクルに2回登場できるため、それ自体が重要な製品である低価格かつ小型のiPadの発表が、新しいiPhoneによってかすんでしまうことはないだろう。
1つ確かなのは、9月12日の午後にはもっと多くのことが明らかになっているということだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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