Cerevoは9月5日、インターネットライブ配信向けデバイス「LiveShell PRO」を発表した。同日より直販サイトにて予約を受け付ける。発売は10月中を予定する。直販サイトでの価格は5万4999円。
LiveShell PROは、PCを介することなくUstream、ニコニコ生放送、YouTube Live、livestreamなどさまざまなサービスでインターネットライブ配信が可能な製品。同社では、2011年10月に、インターネットライブ配信向けデバイス「LiveShell」(直販サイトでの価格は2万6800円)を発表しているが、今回発表したLiveShell PROは、その上位機種となる。
HDMI端子を搭載することで、ビデオカメラと直接接続して、PCなしでのライブ配信が可能。HDMI非搭載のビデオカメラでも利用できるよう、コンポジット端子も備える。また、有線LANと無線LANの両方に対応し、利用環境を選ばない。電源はACアダプタに加えて、専用の充電池を用意。充電池では3時間の配信に対応する。本体サイズは現行モデルとほぼ同様の123×90×26mmで、重量は300gとなる。
映像のエンコード方式にはH.264を採用。最大解像度は720p(1280×720)で、最大ビットレートは約10Mbps。音声エンコードにはAAC-LCを採用する。最大ビットレートは256kbpsとなる。
LiveShell PROの発表にあわせて、PCやスマートフォン、タブレットなどのブラウザで利用できるコントロールパネル「Dashboard」もリニューアル。好みの画角へのクロップ機能や、動画エンコード方式の変更などが可能となった。
Cerevo代表取締役の岩佐琢磨氏によると、現行モデルのLive Shellは、日本のほか、米国や欧州で販売されており、その販売数の詳細は非公開であるものの、「数千台中盤で、その40%が海外で売れている。(Cerevoが)秋葉原の片隅の会社ということで、日本だけで販売しているイメージを持たれるが、意外にもグローバル企業」(岩佐氏)だという。海外の売上は現在も伸びており、将来的には販売数の50%を超える見込みだ。
今回のLiveShell PROは、ユーザーからニーズの多かった高解像度に対応した製品。岩佐氏も「自分で何かコンテンツを持っていて、それをプロフェッショナルとして配信しようという方をライブ配信のプロと定義するが、彼らのための製品」と説明する。
製品の販売目標については「4けたは目指したい」(岩佐氏)という。なお、価格帯や解像度も異なることから、現行モデルの引き続きLive Shell販売するという。
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