Cerevo、Ustream“お墨付き”の配信端末「Live Shell」--年内に2万6800円で発売

岩本有平 (編集部)2011年10月17日 16時46分

 Cerevoは10月17日、Ustreamの認定配信関連機器を証明する「USTREAM COMPATIBLE」に対応したUstream配信端末「Live Shell」を発表した。2011年中の販売を予定する。同日より直販サイトにて予約を開始している。直販サイトでの価格は2万6800円。

 Cerevoは2007年設立のネット家電ベンチャー。これまでにもデジタルカメラ「CEREVO CAM」や「CEREVO CAM live!」、Ustream配信端末の「CEREVO LIVEBOX」を提供してきた。

 今回発表したLive Shellは、ビデオカメラを接続することで、PCなしでのUstream配信が可能な端末。サイズは高さ26mm×幅68mm×奥行き120mm。映像入力にはHDMIおよびコンポジットの両端子を用意。音声についてはステレオマイクINとラインINの端子を備える。電源には単3電池3本を使用。ニッケル水素電池を利用すれば、3時間以上の連続配信が可能だという。USB経由での給電にも対応しており、専用ACアダプタも用意する。そのほか、60cmのHDMIケーブル、本体をビデオカメラのホットシュー部分にセットできるアダプタなどの付属品を備える。

  • 「Live Shell」。無線LANのアダプタも付属する

  • 有線LANやHDMIケーブルをつないだところ

  • 液晶を備えており、配信設定などを本体で行うこともできる

 Cerevo代表取締役の岩佐琢磨氏は、「これまでUstreamを配信する場合、PCを使うかスマートフォンを使うかしか選べなかった。PCは高度な設定ができるが難しい。PCが落ちたり、アップデートがかかって固まることもある。一方スマートフォンでは、マイクが適していなかったり、バッテリーも長時間持たない。帯に短したすきに長しというところだった」とUstream配信者の課題を説明。PCとスマートフォンの中間をとり、手軽にUstreamの配信が可能な製品こそがLive Shellだと語る。

 配信映像の管理機能はウェブサービスとして提供する。Cerevoが提供するウェブサイトにアクセスすれば、音量やビットレートなど、動画に関するほぼすべての設定が可能。動画にキャプションをつけるといったこともできる。サービスはHTML5で構築しており、PCおよびスマートフォンでアクセスできる。将来的にはハイエンドユーザー向けに、さらに高度な管理機能を提供することも検討中だという。

 Cerevoの製品発表とあわせてUstream Asiaが発表したUSTREAM COMPATIBLEは、Ustreamの認定制度。同社の開発キットを組み込み、サービスが正常に動くと認められた製品に対してロゴマークを提供していく制度。今回のCerevoの認定は日本第1弾の取り組みになるという。「配信番組の裾野を広げる新たな取り組み」(Ustream Asiaサービスオペレーション部部長の山本准氏)。すでに日米で複数社に開発キットを提供しており、「年内は日本で5社以内、世界で10社以内」(Ustream Asia代表取締役社長の中川具隆氏)の認定を目指すという。

 なおLive ShellはCerevoが直販するほかにも、小売店での展開も予定する。ただし詳細については、「極秘プロジェクトだったため、動き出してまだ1週間。詳細は未定」(岩佐氏)だという。


Cerevo代表取締役の岩佐琢磨氏(左)とUstream Asia代表取締役社長の中川具隆氏(右)

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