スクエニ新作「ライトニング リターンズ FF XIII」--舞台は「終わり行く世界」

 スクウェア・エニックスは9月1日、FINAL FANTASY展のなかで行われたステージイベント「FINAL FANTASY XIII ライトニングサーガ 新展開プレゼンテーション」において、PS3/Xbox 360用新作ソフト「ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII」を発表した。発売は2013年を予定している。

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過去の作品による映像を上映しながら、ライトニングの魅力を語る鳥山求氏

 本作のキーワードとして、ここで挙げられたのは「ライトニング リターンズ」と「ワールド ドリブン(WORLD DRIVEN)」。ライトニング リターンズについては、「FF XIII」では主人公として活躍し、そして「FFXIII-2」でクリスタルとなったライトニングを復活させること。そして、ライトニングを見せることに徹底してこだわっているとし、ライトニングからイメージされる光やスピード、エレガントといった言葉から想像できるアクションを表現するという。シリーズディレクターを務める鳥山求氏は「私たちが復活させるのは、この2作を超えるさらに強いライトニングです。キャラクターデザインを手がける野村(哲也氏)には、最後の戦いに挑む彼女の持つ究極の強さ、そして挑戦的な眼力を復活させて欲しいとオーダーした」と語った。

 ワールド ドリブンについて、この言葉自体は造語で、「動きのある世界の中で、自らの物語を作っていくこと」と鳥山氏は説明。本作の舞台は4つの大陸からなり、13日後には滅んでしまう世界。その終わり行く世界のなかで、人々の生活などをリアルに表現し、時間の流れのある世界を体験するというものだ。また、ワールド ドリブンにはライトニングが暮らす世界と、現実の世界の2つを繋げていくという隠された意味があると説明。Facebookなどを通じて、より長く楽しめる仕組みを導入するという。

  • 本作のキーワードのひとつ「ワールド ドリブン」

  • 13日後には人々の命が絶え、滅んでしまう世界が舞台

  • Facebookとの連動を示唆するコメントも飛び出した

今回の舞台となる「ノウス=パルトゥス」のイメージアート
今回の舞台となる「ノウス=パルトゥス」のイメージアート
(C)SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA
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世界終末時計の概念とともに本作について説明を行った浜口直樹氏

 ゲームデザインについては、人類の滅亡を時計で表現した世界終末時計が根幹となっている。メインプログラマーの浜口直樹氏は「ただ時間が進むわけではなく、大きな出来事によって戻ることもあります。この発想に強い興味を持ち、本作における世界のルールに採用しました」と語り、刻々と滅亡へ流れる時間のなかで、例えば大型モンスターを倒すと時間が戻り、逆にライトニングが奇跡を起こす代償として時間がより進むなどの変化が起きるとしている。ほかにも時間の流れによる昼夜の変化も導入し、人々の動きやモンスターの行動にも反映されている。また、時間によって門が開いたり閉じたりなどと行ける場所も変化するようだ。「限られた余命をどのようにコントロールするかが、本作の最大の魅力である」(浜口氏)

  • 昼夜の変化で、例えば昼間は人々が仕事や買い物をしていたり、夜になればモンスターは活発に行動するといったようなことが起こる

  • 本作の移動手段のひとつにモノレールがある。これについても本数の多い(少ない)時間帯があり、深夜になれば終了してしまう

  • 本作では衣装を多数用意している。衣装を変えることで、ライトニングの能力も変化する

 イベントの終盤では会場限定で、開発初期段階のアルファ版における実機映像も公開された。街中のいたるところに時計があったほか、画面下にも大きく時間が表示されコンマ単位で減っていく様子が映し出され、本作において時間が特に重要であることが読み取れた。シリーズプロデューサーを務める北瀬佳範氏は「本作でライトニングはゲームプレイ可能な主人公として、よりアクティブでフリースタイルなフィールドで大活躍します。3年にわたって描かれたライトニングの物語は、本作をもって決着します。新たなライトニングの物語を体験していただけるその日まで、もうしばらくお待ちください」と語った。

  • 北瀬佳範氏

  • アートディレクターの上国料勇氏も登壇し、世界観やアートコンセプトを説明

  • サプライズとして、ライトニング役の声を担当する坂本真綾さんからのビデオメッセージが上映

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イベント中に披露された、上国料氏による油絵。本作をイメージしたもので、イベント前日に完成したという

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