会議の内容をボイスレコーダーで録音することは多いが、それを後で聴き直そうとすると意外と困るのが、聴き直したい場所がどこだったか思い出せないということではないだろうか。すべての会議内容を録音したとしても、実際に確認したいのはその一部であることが多い。テキストであれば検索すれば済むが、音声では検索することも困難だ。
そこで役立つのが「録音同期メモ」である。これは、音声の録音と同時にメモができるツールで、メモ内容を元に、どの時間にどのような内容の話がなされていたのかを、後から簡単に確認できるものだ。
具体的な使い方は次の通りだ。まずは新しいメモを作成し、録音ボタンを押して録音を開始する。その後、現在の話の要点や内容をメモとして記述すると、メモした時間を示すアイコンが左側に現れ、録音中のどの時間にメモした内容であるかを確認できるようになる。このアイコンは改行を入れる度に、新たな時間で登録されるようになる。
録音した内容を再生すると、再生時間がメモを記述した時間に達した時、そのメモがハイライト表示される。これにより、現在どの辺りの内容を再生しているか、簡単に見分けることができるのだ。また、左上の指マークのボタンを押してからメモ内容にタッチすることで、メモを記述した時間から再生することもできる。
これらの機能を活用して、メモの内容をキーワード検索した後、そのキーワードが書かれた部分の音声を再生することで、ある程度音声検索に近いことができる訳だ。いちいちメモをするのが手間という場合は、録音時間に応じて「プレゼン」「質疑」などの見出しを付けておくだけでも、後から内容を確認しやすくなるだろう。
ちなみに録音同期メモでは、容量や音質に応じて、録音する音声のフォーマットを変えることも可能だ。音質をとるなら無圧縮の「PCM」で、容量をとるなら圧縮がかかった「3gp」を選ぶといいだろう。
せっかく録音した内容も、後から聞き返さなければ無駄なものとして終わってしまう。録音同期メモは、日頃から録音しながらメモをとっている人にとって大いに役立つのはもちろんだが、録音内容の確認を後からするのが面倒だという人の手間を少しでも減らす上でも、強い味方となってくれるはずだ。
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