エプソンは8月8日、ランニングなどの走行距離やペースを計測し、記録、保存ができるリスト型GPS機能付きランニング機器「WristableGPS(リスタブルジーピーエス)」を発表した。同社が新たに取り組むスポーツ機器市場向けの商品第1弾として8月23日に発売する。
セイコーエプソン代表取締役社長の碓井稔氏は「エプソンの起源はウォッチというウェラブル機器。WristableGPSにはモノを小さくするというDNAとそれを実現させる省(エネルギー)、小(型化)、(高)精(度)という『省小精』技術が引き継がれている。この省小精の技術を使って、スポーツ、健康、医療の新しい領域で、人とテクノロジーをつなぎ生活を向上させるウェラブル製品を提案していく」と新規市場参入について話した。
WristableGPSは、手首に装着する時計型のランニング機器。マルチスポーツタイプの「SS-700S」(エプソンダイレクトショップ価格:3万4800円)、薄さ13mmを実現したアスリート向けモデル「SS-500R」(同:2万9800円)、カジュアルに使える「SS-300R/G」(同:2万4800円)の3モデルを用意する。独自開発のGPSモジュールを搭載し、距離やラップを算出し記録できることが特長だ。
記録したデータは、専用のウェブアプリ「NeoRun(ネオラン)」に保存することが可能。軌跡の地図表示や、速度、消費カロリーなどを表示できるほか、TwitterやFacebookとの連動ボタンを設け、各種SNSへの投稿にも対応する。
PCとは専用クレードル経由で接続し、データのやり取りが可能。内蔵のリチウムイオン充電池へもクレードルを通して充電する。省電力タイプのGPSモジュールを採用しているため、使用時間はGPS使用時で約14時間、時計表示時で約5週間の長時間使用を実現した。
マルチスポーツタイプの700Sのみ、心拍数の計測ができるハートレースセンサセットを標準装備。500Rは別売の「SSHRKIT01」(価格:8000円)を購入することで対応する。
700Sは10気圧、500R、300R/Gは5気圧までの防水性能を備え、マリンスポーツ時の使用も可能。700Sと500Rはスライドセンターを備え、トンネルなどGPS衛星からの信号が受信できない場所でもデータ計測ができるとしている。対応OSは、Windows XP/Vista/7のみでMacには対応していない。
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