小学館が電子書籍リーダー「kobo Touch」を全社員に配布した。8月8日に創業90周年という節目の日を迎えたことを機に、電子書籍に取り組む姿勢を改めて示したものといえる。kobo Touchを提供するカナダのKoboの親会社、楽天が8月8日に発表した。
楽天によれば、今回の導入は、小学館の社員が新しい読書環境への理解を深め、出版人としてのスキルを向上させることを目的としているという。端末には『のぼうの城 上下巻』『神様のカルテ』がプリインストールされており、あわせて90周年記念のロゴが刻印された特製カバーも配布された。
楽天は7月2日にkobo Touchの国内予約受付を開始、同日には楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏自身が事業方針を説明する記者会見を開催していた。
8月3日の決算会見の席上、三木谷氏はコンテンツ販売が堅調であることを強調した上で、日本語コンテンツを8月末までに6万タイトル、年末までに20万タイトルのラインアップを用意、数年内に150万タイトルまで拡充することを表明している。
kobo向けの電子コンテンツを配信する楽天のネットショップでは、8日16時の時点で総コンテンツ数が258万6202点、そのうち日本語のコンテンツ数は2万3835点となっている(検索結果に表示されたコンテンツ数)。
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