サンブリッジ グローバルベンチャーズ(サンブリッジGV)とSunBridge Globalが手がけるシリコンバレー体験プログラム「jannovation week」が米国時間8月6日にスタートした。
jannovation weekは、シリコンバレーおよびベイエリアの投資家や大学教授らによるレクチャー、Rocket Spaceや500 startupsなどのインキュベーション施設訪問、現地起業家との交流などを組み込んだ5日間のプログラム。起業家や起業を目指す学生、社会人ら15名が参加している。
最大の特徴となるのは、最終日にインキュベーションオフィス「Plug and Play Tech Center」で実施される英語プレゼンテーション大会「jannovation jam」だ。現地の投資家や起業家から構成される審査員約30名、参加者約300人の前で、プログラム参加者や現地の日本人起業家、米国人起業家らがプレゼンテーションを実施する。
プログラム初日となる8月6日、午前中に日本からサンフランシスコに到着した参加者らはその足でサニーベールにあるPlug and Play Tech Centerまで移動。そこでプログラムの説明を受けた。
説明の場に登場したのは、サンブリッジ 代表取締役会長 兼 グループCEOのAllen Miner氏だ。2000年頃から日本のIT企業に投資するのと平行して、Salesforce.comのように海外企業の日本進出も支援してきたMiner氏。日本のIT企業を取り巻く状況について、「国内で企業が大きくなっても海外に出て行けない状況がある。また、いい意味で日本から出なくてもビジネスできる。そうすると、国内のサービスが海外のサービスより2年も3年も進んでるのに、グローバルなパワーに負けてしまう危険性がある」と危惧する。
こんな状況を打破するためにも「日本のベンチャーがなるべく早く、公開前であってもグローバルビジネスの展開に取り組むべきだと思った。シリコンバレーとリレーションを持ち、日米の架け橋になりたいと思って、我々もPlug and Play Tech Centerに移転した経緯がある。チャレンジする人の数を増やせればと思っている。機会はあるし、(自社のビジネスと)フィットしたと思った際に、シリコンバレーのエコシステムを使える人が増えてほしい」と語った。
また、サンブリッジ ヴァイスプレジデントで米国に拠点を置く川鍋仁氏は、「これまでの日本のベンチャーが(jannovation jamに)参加して、見事に優勝したことがある。ピッチでも優勝が最終的な目標ではないが、自分たちのビジネスが成功するためにはどうすればいいか? プレゼンテーションすることでマイルストーンが整理される。そういう意味でも力になると思う。1週間でも成果を出せる」と参加者らに語った。参加メンバーには、川鍋氏やSillicon Valley-Japan Business Consultingの最高経営責任者(CEO)Mark Kato氏によるプレゼンテーションのメンタリングが毎日実施される。
その後、参加者らはPlug and Play Tech Centerを見学。そして早速1時間半にわたるメンタリングを受けていた。
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