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Mountain Lion登場間近!注目の機能5選--松村太郎のAppleニュース一気読み

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 7月16日~7月22日のAppleに関連するCNET Japan/ZDNet Japanのニュースをまとめた「Appleニュース一気読み」。

 7月24日(米国時間)にはAppleの四半期決算発表が予定されているが、どうもこのタイミングでMac向けの次期OS「OSX 10.8(Mountain Lion」)がリリースされることになるのではないか、と目されている。また新型iPhoneは8月7日にアナウンスされるのではないかとの最新の噂まで流れ始めた。Appleの新製品を巡り、今年の夏も熱くなりそうだ。

Mountain Lion登場間近!注目の機能5選

次期OS X「Mountain Lion」、7月25日にリリースか(7月17日)

 開発者向けにはゴールデンマスター版(リリース最終版)が配布された最新OS XであるMountain Lion。もともと2012年7月に配布する旨が1カ月前のWWDC2012で既にアナウンスされており、後はタイミングの問題とみられていた。現行OSであるOS X Lionがリリースされたのは2011年7月20日で、決算発表の7月19日に翌日リリースをアナウンスしたことから、今回もそのパターンになるのではないか、と見られている。

 さて、そのMountain Lionの気になる機能を個人的にまとめてみた。気に入っている機能を眺めてみると、iOSとMacの体験の共通化をクラウドによって実現する、という要素に集約できる。Appleのマルチデバイスの「旨み」をより引き立てるアップデートになるはずだ。

  • 5位:メッセージ
  •  日本ではLINEも人気で、ソーシャルメッセージングの世界や、モバイルやPC上などの複数のデバイスから共通のメッセージのスレッド(トーク)に参加する便利さが少しずつ拡がり始めていると思うが、MessageはiPhone/iPod touch/iPadとApple IDで利用できるiMessageをMacでも利用できるようにするアプリだ。

     PCの前に座っているのにいちいちiMessageをiPhoneのキーボードで入力するのが面倒だったという人にとっては、ストレスなく扱えるようになる必携アプリになりそうだ。またMacのMessageアプリで新着のiMessageを読めば、iPhone上でも既読になり、通知センター上でも通知が消えるのもいい。読んだか読んでいないかをスマートに管理でき、iMessageの利便性がさらに拡がる。

  • 4位:リマインダーとメモ
  •  iOSのメモは意外と使っている人が多い。一応クラウド対応しているのだが、Macではメール(Mail.app)で読み書きする点で、少しちぐはぐなユーザー体験となってしまっていた。今回のMountain Lionで、メモは単独のアプリとして切り出され、他のアプリ同様iCloudで書類が同期できるようになった。普段からEvernoteなどのほかのクラウドメモアプリを使っているユーザーも、一時的に書き留めておきたいちょっとしたメモの用途など、メモは使い勝手がよいのではないだろうか。リマインダーも同様だ。位置情報付きのタスクなども、賢さを体験できるのではないかと思う。

  • 3位:AirPlayミラーリング
  •  Apple TVの最大のメリットは、使えば使うほど、レンタル中を回避して見たい時に映画が借りられる、ということからiPhoneやiPadからAirPlayでコンテンツを再生できることへと移っていくだろう。その便利さをMacでも体験できるようになった。ちょっとPCの画面を家のテレビに映したかったり、iTunesのコンテンツでないものをテレビで見たい場合に便利そうだ。

     家庭内だけでなく、会議室なども、薄型テレビ+Apple TVという組み合わせをセットするだけで、プロジェクターのセットアップや煩わしいケーブルから解放される。

  • 2位:連絡先のビューの統合
  •  簡単に言えば、アドレスブックのカードを名寄せしてくれる機能だ。例えば、Mac(もしくはiCloud)上の連絡先には名前と電話番号、Gmailの連絡先にはメールアドレス、ほかにFacebookのプロフィールなど、連絡先の情報はさまざまなサービスに分散している。ログインしているサービスの情報を名寄せして、1つのカード上に表示してくれるのが「ビューの統合」だ。これはとても地味だが、とても実用的なアップデートで、Macのデスクトップアプリであるアドレスブックの使い勝手や使う意味合いを大幅に高めてくれる。

  • 1位:Facebookの統合
  •  Safariの共有メニュー、アドレスブック、カレンダー、通知センターなど、OS全般にわたってFacebookと連携するようになる。これはiOS 6上でのFacebookの使い勝手を先取りすることができるはず。これまでFacebookはデスクトップではウェブブラウザを介して利用してきた一方で、モバイルデバイスではアプリで使うのが当たり前になっていた。もちろんアプリの方がUIや通知の面でブラウザよりも優れていたが、Mountain LionでOSレベルのサポートが進むことによって、Facebookそのものの体験も変化していくのではないだろうか。

 その他にもたくさんの魅力的な機能があるので、登場したらまた触れたいと思う。

アップル、「iOS 6」の第3ベータ版を開発者に提供(7月17日)

 なお、iOSの新版として秋に登場する予定のiOS 6のベータ3も配布されている。

「@icloud.com」のメールアドレスが提供される

アップル、iCloudユーザーに@icloud.comの電子メールを割り当てへ(7月17日)

 iCloudでは無料のメールアドレスが割り当てられ、通常のIMAPメールとしてiPhoneやiPadでプッシュに対応するアドレスとして利用できるほか、Macやウェブメール、メールソフトからの利用もできる。このメールアドレスにはこれまで、MobileMe時代と同じだった「@me.com」というメールアドレスが割り当てられてきたが、今後は「@icloud.com」が割り当てられるようになるそうだ。

 筆者のように「.mac」の頃からAppleに毎年使用料を支払ってきたユーザーは、「@mac.com」というMacらしいアドレスを使うことができたが、これらの既に持っているアドレスがどう扱われるのかは不明。ただ、.macからme.comに移行した際は、@mac.com、@me.comの両方が同じアドレスとして利用できるようになったので、この選択可能なドメインに@icloud.comが加わる、という扱いだと、アドレス変更の通知をしなくて済むのだけれど。

iOSのアプリ内購入を迂回するエクスプロイトとAppleの対策

「iOS」のアプリ内購入を迂回するエクスプロイト--アップル、対策に乗り出す(7月17日)
「iOS」のアプリ内購入を迂回するエクスプロイト、アップルが対応策を公開(7月21日)

 iOSでアプリ内購入(In-app perchase)を実行することで、アイテムなどをアプリに追加できる仕組みがあるが、アプリを購入するサイト同様にApple IDでのログインを行って購入する手続きを行う。ロシアのハッカーによって開発されたエクスプロイトは、このアプリ内購入の際に、プロキシシステムを活用して購入処理を済ませたように見せかけ、課金されないようにする仕組みだ。記事の時点で既に3万件が購入されているという。

 問題視しているAppleは約1週間で対策を発表し、Appleの領収確認システムを利用した防御策の解説などをウェブサイトに掲載し、開発者へのメール送付も行っている。

 きちんとした課金システムは、開発者にとってはまさに商売のルールであり、それを守ることがAppleのOSプラットホームの信頼性と発展の原動力であることをよく理解しているからだろう。また端末やOSバージョンの断絶を防いでいることから、米国のスタートアップや個人の開発者を中心に、Androidより先にiPhone向けでアプリ開発を行っているトレンドができあがっている。

 課金システムの抜け穴は「ズル」に当たるわけだが、一方でAppleが提供するプラットホームとして課金方法や収益化の方法のオプションが少ない点は、今後開発者からの不満や不自由さとして声が大きくなってくるのではないか、と考えている。

初期のiPadプロトタイプはどんな形?

米連邦地裁、機密文書の非公開を求めるアップルとサムスンの要請を却下(7月19日)
初期の「iPad」試作品か、写真がウェブに流出(7月19日)

これが初期のiPadの試作品なのだろうか
提供:Network World

 ちょうどAppleとSamsungが裁判の際に提出した資料の非公開を求める要請をして却下されているが、そこに含まれていた画像として、初期のiPadとみられる試作品の写真がウェブに流れた。この「035タブレット」と呼ばれるプロトタイプについて、Appleの工業デザイン担当シニアバイスプレジデントのJonathan Ive氏は2004年初めから2005年末のものだとしている。

 他の画像を見ると、ポリカーボネイトを採用していたノートPC、iBookシリーズ(現在MacBookに引き継がれ、該当ラインは消滅)のディスプレイ部分に酷似している点が印象的だった。その後iPadが製品として登場するのは2010年。5年以上前からタブレットについてデザインをしており、iPadを世に出す前の2007年にiPhoneを登場させている。

 今、Appleが、5年後に向けてどんなデバイスを検討しているのか、とても興味深い。

今週のiPad vs Galaxy Tab

「サムスンはiPadを模倣していない」--英裁判所、アップルに情報掲載を命じる(7月19日)

 先週、英国でSamsungは、iPadの模倣をしていないという判断を勝ち取ったがその理由が「iPadほどクールでないから」という不名誉なモノだったことを紹介した。その続きとなるが、今度はApple側に、Samsungのブランド回復を手助けする情報を掲載するよう命じている。「SamsungはiPadをマネしていない」と新聞や雑誌などに掲載せよというもの。

 しかし「クールでないからマネではない」という理由を、「Samsungはマネしていない」と広く告知せよ、というと、どうしても皮肉な広告にしかならないんじゃないか、と思ってしまうのだが、それは創造力が乏しいというモノなのだろうか……。そこはシニカルな英国ならではのクリエイティブをかけるのだろうか。

サムスン、米国での「GALAXY Tab 10.1」販売差し止めへの2度目の不服申し立ても失敗(7月20日)

 一方米国では、Galaxy Tabの販売差し止めが6月に言い渡されているが、これへの不服申し立てを裁判所が退けている。こちらの争点は「長方形のタブレット端末について記述された、iPadに関するAppleの主要な意匠権」について。確かに汎用的なデザインであると言えなくもないが、現状ではSamsungが意匠権を侵害しているという仮処分に落ち着いている。

その他

HTC、ヒューレット・パッカードから取得した特許の侵害でアップルを反訴(7月18日)
「モトローラ製XOOMはiPadのコピーではない」独裁判所が判断(7月18日)
米上院議員、アップルを提訴した米司法省を非難--電子書籍の独禁法問題で(7月19日)
求職者がFoxconn工場に殺到--「iPad mini」の生産従事者を募集か(7月19日)
アップル、2012年版「MacBook Air」「MacBook Pro」向けアップデートをリリース(7月19日)

分解、13インチ「MacBook Air」--写真で見る2012年モデルの内部構造(7月20日)
アップル、メイデンに厳重警備のデータセンターを新設か(7月21日)

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