アマゾン、EC2にSSD採用の高I/O用途向けインスタンスを追加

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 編集部2012年07月20日 17時39分

 Amazonはアプリ開発者をクラウドストレージサービスに取り込む試みとして、Amazon Web Services(AWS)でSSD搭載サーバの提供を開始した。

 米国時間7月18日に追加された「High I/O Quadruple Extra Large EC2(Elastic Cloud Compute)」は、2テラバイトのSSDストレージと8個のバーチャルコア、60.5GバイトのRAM、10ギガビットイーサネットの接続を備える。AWSは同社ブログでレンタルのように利用できるこの新しいEC2インスタンスについて、「Cassandra」「MongoDB」などのNoSQLデータベースのための「格別に適した」環境になると述べている。

 「最近のウェブやモバイルのアプリケーションはしばしば、I/Oに大きく依存している」と、同社シニアAWSエバンジェリストのJeff Barr氏はブログに書いている。豊かでパーソナライズされた経験を提供するためには、大量のデータの保存や抽出が必要であり、またクリックやジェスチャーにリアルタイムで対応するためには、できるだけ速くこれを行わなければならない」

 AWSによると、このインスタンスを準仮想化で利用すればランダムアクセスはリードが12万IOPS(1秒間に実行可能な入出力処理数)、ライトは1万~8万5000IOPSを期待できるという。仮想マシン(VM)またはWindowsのAmazon Machine Image(AMI)を利用する場合は、ランダムリードで9万IOPS、ランダムライトで9000~7万5000IOPSを期待できる。

 このレンタル式のデータベースは、より多くのアプリ開発者をクラウドに引き込むことを狙ったもの。AWSの最高技術責任者(CTO)であるWerner Vogels氏は19日、ブログ投稿で以下のように書いている。

 「データ集約的なアプリケーションの増加とともに、この類の極めて堅固な『High Performance I/O』を必要とする、I/O処理能力が求められるシステムがますます増えるとことが期待される」(Vogel氏)

 このサービスは現在、北バージニアとアイルランドでのみ提供されており、価格はそれぞれ3.10ドルと3.41ユーロ。


「Amazon Web Services」の仮想サーバ提供画面はこのようになっている
提供:AWS

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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