iPhoneのカメラはかなり優秀だ。特にiPhone 4Sのカメラは、暗い場所でもシャッターが切れる上に、被写体に10cmより近づいてもピントが合う。この高機能なカメラを、さらに便利に楽しく使えるアプリも、数え切れないほどたくさん出ている。
一方で、たくさんありすぎてどれを使えば良いのか分からないという方もいるだろう。そこで、お勧めのiPhone向けカメラアプリを5つ紹介する。お気に入りのアプリを見つけるも良し、すべてインストールして使い分けるのも良し。カメラアプリ選びの参考にしてもらいたい。標準のカメラアプリの代わりに、こちらを標準で使う人も多いのが「Camera+」(85円)だ。撮影から写真の加工、TwitterやFacebookへの投稿まで、アプリ内で完結できる。水平を保った撮影ができるように、画面にグリッドを表示させたり、連写モードで撮影できたりと、コンパクトデジカメ並の機能がアプリに備わっている。
写真を編集するときには、画面左下のアイコンをタップしてLightbox画面に切り替え、カメラロールから写真を読み込んで編集する。「Clarity」(鮮明に)、「Portrait」(ポートレイト)、「Text」(文字)などの目的別に自動調整できるほか、レトロ調などのエフェクトをかけることもできる(有料オプションのエフェクト有り)。こだわりの写真を撮影したい人には特にお勧めだ。
筆者は、標準のカメラアプリは常に動画モードにしておき、写真撮影にはCamera+を使うという使い分けをしている。オールマイティに使えるので、ここで紹介している5つのカメラアプリの内のどれか1つを使うならCameara+が良いだろう。
Facebookに買収されたことでも有名な、写真によるソーシャルネットワークサービスが「Instagram」(無料)だ。何気ない日常の一コマも、Instagramのフィルタをかけるだけでお洒落な写真にしてくれる。
好みの写真を撮る人をフォローし、気に入った写真には「Like」を付けて後から眺めたり、コメントを付けることができる。ユーザーは全世界におり、英語や英語以外の言語でコメントが付くこともあるが、基本的には、お互いの写真を見れば言葉はいらない世界といってもいい。
写真をその場で撮影するか、カメラロールから写真を選択して加工する。写真のサイズは正方形のみ。この正方形という限られた形が、Instagramのおもしろさでもある。他の人が撮影した素敵な写真をたくさん見たい、また自分の撮った写真をたくさんの人に見てもらいたいなど、写真を通したコミュニケーションを望むならInstagramだろう。5つのカメラアプリの中で、アプリ独自のSNSの機能を持ち、さらに人気を博しているのがInstagramだからだ。
撮影した写真をStackとしてまとめて、メールで送ったりTwitterやFacebookなどのSNSに投稿したりできる。また、コンテストに参加したり、アルバムを公開したりといった楽しみも用意されている。日本語にローカライズされてはいるが、訳が不十分なのが難点だ。
写真にフィルタをかけたり、SNSに投稿したりしたいが、ありきたりな写真はつまらない、自分である程度は工夫してかっこいい写真を撮りたいという場合は、Hipstamaticが良い。写真サイズがスクエアであるため、Instagramなどへの投稿にも使える。Instagramのフィルタよりもう少し凝ったフィルタを使ってみたい人にお勧めだ。
キャリアの異なるスマートフォン同士でも、無料で通話やメッセージをやりとりできることで爆発的にユーザー数が増えているLINE。そのカメラ専用アプリが「LINE camera」(無料)だ。プリクラのように、写真をとことん楽しもうという気持ちが溢れている。設定画面で、インカメラの反転をオンにすると、全面のカメラでも撮影ができるようになる。タイマー設定と合わせて、自分撮りや集合写真にも使いやすい。
LINEでおなじみのキャラクターを始め、吹き出しやテキストなどのスタンプが豊富に用意されているほか、フレーム、ブラシ、特殊効果フィルタなどの機能も充実している。加工した写真は、LINE以外にも、Twitter、mixi、Sina Weiboなど多くのSNSに送ることができる。
無料でありながら機能満載なので、入れておいて損はない。LINEをよく使うという場合や、おもしろいスタンプなどで飾った写真をメッセージとして送りたいなど、気軽な仲間と共有して楽しみたい場合は、他のアプリと比べてLINE cameraが手軽だ。
「楽画cute」(無料)は、ファンシーなデザインのカメラアプリで、写真の加工オプションが充実している。有料オプションも多いが、無料でもかなり楽しめる。
ペンで手書き文字を入れると、自動的に補正がかかり、文字のヨロヨロ感が低減される。フォントやスタイルを選んで文字を入力することもできる。実はこの文字入力機能を利用して、気の利いたメモ帳として利用するのがお勧めだ。トップ画面で背景のデザインを選択すれば、すぐにそれがメモ帳になる。
もちろん、写真の加工機能も充実している。指でなぞったところにスタンプを押せる「コロコロ」や、デコレーションが簡単にできる「ワンタッチ」など、他のアプリにはない魅力がある。写真を共有するための送信先は、メールかTwitterのみだが、写真はカメラロールに保存できるので、共有は他のアプリで行えば問題はないだろう。筆者は、メモ帳として使い、Evernoteにメールで送信して保存するという方法をよく取る。
LINE cameraはジョーク系のスタンプが多いが、楽画cuteはあくまでも「かわいさ」を追求したデコレーションアイテムが揃えられている。クラフト系が好きで、実際にシールやテープを使ってコラージュをするのが好きな人にとって、最も楽しめるのが楽画cuteだろう。
どうだろう、お気に入りのアプリは見つかっただろうか。連休はスマートフォンを持ち歩いて、写真撮影を楽しんでみてはいかがだろうか。
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