盛んに物議を醸している内部告発団体WikiLeaksは、シリアの政治家や閣僚、関連企業が送信した200万通以上の電子メールの公開を開始した。
WikiLeaksは、データは680のシリア関連組織またはドメイン名から取得したもので、これには大統領業務や外交、財務、情報、交通、文化を担当する省も含まれるとしている。
米国時間7月5日に公開された数十件の電子メールを皮切りに、今後数カ月でさらなるデータが公開される予定だ。Associated Pressなど多数のメディアがWikiLeaksに協力している。
WikiLeaksの創設者Julian Assange氏は、5日の公開によって批判を受けるのはシリア政府だけではないと述べた。
データはシリアにとって都合の悪いものだが、反シリア側にとっても都合が悪い。これにより、一方のグループを批判することだけでなく、彼らの関心事や行動、考えを理解する一助となる。この紛争について理解することを通じてのみ、紛争解決を望むことができるのだ。
これらのシリア関連ファイルは、シリアの政府や経済の内部動向に光を当てるのみならず、欧米の政府や企業の間のやり取りも暴露している。
2012年に入って起きた一連の民主化運動は、暴力と流血を伴う政府の弾圧につながった。Bashar Hafez al-Assad大統領率いるシリアは、内戦の脅威にさらされている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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