サムスン、「Galaxy Nexus」の販売差し止め仮処分に不服申し立て

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 編集部2012年07月02日 11時36分

 予想されていた通り、サムスンは米国時間7月1日、Appleが申請した「Galaxy Nexus」の販売差し止め仮処分の決定に対し、不服申し立てを提出した。

 連邦巡回区控訴裁判所に提出されたこの申し立ては、審理期間中の販売差し止めの保留を求めるもの。

 米連邦地裁のLucy Koh判事は6月29日、Appleが2月に申し立てたサムスンによる複数の特許侵害に対し、販売差し止め仮処分を下した。米国でのGalaxy Nexusの販売を禁止するこの仮処分は、Appleが9600万ドル近い供託金を預ければすぐに発効する可能性がある。


 Foss Patentsの報道によると、サムスンは仮処分の保留を求める申し立ての中で、「Appleが修復不可能な損害を被るとする裁判所の決定は、サムスンとAppleが競合関係にあるという法的に不十分な根拠に基づくものだ」」「裁判所の(差し止め)命令は、市場シェアの損失が甚大でなければならないとする連邦巡回裁判所の方針に反している」と述べた。

 米CNETはAppleにコメントを求めているが、本稿掲載時点で回答は得られていない。

 Googleは4月にGalaxy Nexusの直販を開始した。価格は現在349ドルで、Googleが2011年10月に開催したイベントで「Android 4.0」(開発コード名「Ice Cream Sandwich」)と合わせて発表された。

 6月29日の販売差し止め仮処分の決定で、Appleはサムスンとの法的争いにおいて1週間足らずで2度目の勝利を挙げたことになる。Appleはタブレット「GALAXY Tab 10.1」についても、サムスンに対する販売差し止め仮処分を認められている。この時の判事も同じくKoh氏だった。Appleは、後に販売差し止めが不要だったと判断された場合にサムスンが被った損失を補償するための260万ドルの供託金を速やかに預けたが、仮処分が発効するまでに追加の審理が開かれる予定だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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