ヤフーは6月26日、ジオサービス「Yahoo!ロコ」において、5月末に実施したスマートフォン版に続いて、PC版トップページのデザインと機能を大幅に改修したと発表した。エリアごとの情報を見つけやすくすることで、“気づき”を与えるサイトへとリニューアルしたという。
Yahoo!ロコは、「Yahoo!グルメ」「Yahoo!地図」「Yahoo!クーポン」など、同社が提供していた7つのサービスを統合した地域情報サービスで、2011年6月1日に提供を開始した。PC版では設定したエリアの、スマートフォン版では現在地周辺の飲食店やレジャー施設の情報をまとめて閲覧でき、気になる店舗をキープ(お気に入り登録)することでお勧め情報を受け取ることができる。
サービス開始から約1年が経過したYahoo!ロコだが、ヤフー メディア事業統括本部 メディア開発本部 開発2部 開発1の山本裕亮氏によれば、「お店情報を見たり探したりするために利用されるケースは多かったが、トップページはお店に到達するための通過点になってしまっていた」という。また、エリアが1箇所しか設定できないことや、キープを活かし切れていないという課題も出てきたことから、今回のリニューアルにいたったという。
PC版の新たなトップページでは、毎日更新される「日替わりコンテンツ」を中心とした構成にリニューアル。いつも見るエリアの最新の話題やイベント情報などをすばやくチェックできるようになった。また、関心のある他のエリアをキープしておくことで、最大3つまでのエリアの最新情報をチェックできるようになった。
外出先のエリアなどの情報を見たい場合は、「ほかのエリア」から簡単にエリアを変更できる。都道府県や市区町村のほか、“六本木”など「エリア」周辺の地域情報も探すことが可能。さらに、7月中にはイベントページのユーザーインターフェースを、より情報を見つけやすい形に改修する予定だという。
デザイン面も、これまでのグリーンを基調としたカラフルなページから、全体のベースをよりシンプルなものに変更し、料理や建物の写真などビジュアルを際立たせることで、より直観的に自分が求める情報にたどり着けるようになった。さらに、ユーザーから投稿された写真を掲載するイベントページ「フォトギャラリー」を新設。第1回は「アジサイのある風景」と題し、有名観光地のアジサイの写真を募集・掲載していく。
新たなトップページにアクセスすることで、「自分の住んでいる街に新しくできたお店や、週末のお出掛け先など、さまざまな“気づき”のきっかけになればいい」とヤフー メディア事業統括本部 メディア開発本部 開発2部 開発1 リーダーの江森朋哉氏は話す。また、この1年はYahoo!ロコにとって各サービスの統合を進めていくフェーズだったとし、今後はYahoo!ロコならではのサービスや、スマートフォン版の機能も充実させていきたいという。
「この1年間でいろいろな会社と提携させていただいたり、昨今はO2Oなどの実験的な取り組みも実施している。地域メディアという新たな領域であるため、まだまだこれからというところもある。今回はトップページのリニューアルだったが、今後も探しやすさや、探した先のお店の表現方法などを随時変えていきたい」(江森氏)
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