「模倣品・海賊版拡散防止条約(Anti-Counterfeiting Trade Agreement:ACTA)」が、欧州議会の国際貿易委員会(INTA)によって否決された。同委員会の意見は欧州議会に大きな影響を及ぼす。
同委員会は米国時間6月21日、賛成19票、反対12票で、報告者David Martin氏のACTA否決案を支持した。同委員会はその数分前、欧州司法裁判所がACTAの合法性について判断を示すまで投票を延期するよう求めた欧州委員会の呼びかけも、賛成19票、反対12票で無視することを決めていた。
欧州委員会のKarel De Gucht貿易担当委員は20日の夜遅く、たとえ欧州議会が7月4日の本投票でACTAを否決しても、1〜2年経って欧州司法裁判所が判断を示した時点で再度ACTAの承認を検討するよう、欧州議会にさらに求めていくと述べていた。
Martin氏は投票後の記者会見で、「これは知的財産権に対する反対票ではない。ACTAの内容に対する反対票だ」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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