ドイツの「Google」ユーザーは長年「@googlemail.com」のアドレスを使わざるをえなかったが、ようやく他国と同様「@gmail.com」のアドレスを取得できるようになった。
「私がGmailチームで働くドイツ人なので、ドイツに住む私の友人や家族は、なぜ自分たちのアドレスが@gmail.comではなく@googlemail.comなのかを度々尋ねてくる」。GoogleのエンジニアリングディレクターMark Striebeckは米国時間6月20日、同社のブログでこう記した。「本日、このようなことがもうなくなるということを発表できて光栄だ。ドイツのGoogle MailはGmailになる」
ドイツでの電子メールを巡るGoogleのトラブルは2005年にさかのぼる。当時、GoogleはベンチャーキャピタリストDaniel Giersch氏との商標権トラブルによって、Gmailの名称をGooglemailに変更することを余儀なくされた。GoogleがGmailという名称を使う前に、Giersch氏は「Giersch mail」として知られる電子郵便事業のために「G-Mail」という商標を登録していた。長きにわたる訴訟の後、GoogleはGmailの名称の使用を禁止され、Googlemailの名称に甘んじてきた。
しかし、Googleは4月、ドイツでの同社ブログGoogle Watchで、Gmailの商標権が同社に移管されたことを明らかにした。Googleはこの時、商標訴訟が終了したことを認めただけで、Giersch氏との間で商標権の売買契約またはライセンス契約などが交わされたのか否かについてはコメントしなかった。
20日のブログ投稿でも、Striebeck氏はGoogleがドイツでGmailの商標権をどのように取得したかについて詳細は明らかにせず、代わりに今後について説明した。ドイツの新規Gmailユーザーは自動的に@gmail.comのアドレスを取得し、既存ユーザーは現状のアドレスを維持するか@gmail.comに変更するかを任意で選べるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス