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ソーシャルビデオチャット「Airtime」を使ってみた--類似サービスにない魅力とは

Rafe Needleman (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年06月16日 07時30分
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 筆者は、「Airtime」を好きになれないだろうと覚悟していた。Airtimeは、ユーザーを友人や見知らぬ人と結びつける新しいビデオチャットサービスである。大して親しくもない友人の友人とランダムなビデオチャットをして時間を無駄にするのは、筆者の人生には全く必要のないことだ。また、既に知り合いになっている人々と連絡を取るなら、インスタントメッセージサービスや「Skype」、電話を使えばいい。

 しかし、「Airtime」を初めて起動した瞬間、古くからの友人がチャットで話しかけてきて、投げキスを送ってくれた。おかげで朝から幸せな気分になった。その数分後、チャット相手をランダムに選ぶ「Talk to Someone」(誰かと話す)ボタンをクリックすると、ブラジルの新興企業ColingoのLee Jacobs氏とつながった。Airtimeによれば、筆者とJacobs氏には共通の友達として500 StartupsのDave McClure氏がいるということだった。Jacobs氏はその場を利用して自社を宣伝し(良い話だった)、われわれは会話を楽しんだ。

 「Chatroulette」ではこうはいかない。Airtimeには2つの側面がある。1つは、Facebookの友達と直接つながることのできるビデオ通話サービスという面だ。しかし、Skypeでも友達とビデオを使ってつながりを持つことができるし、さらに言えばFacebook自体でもできる。これは既にあるものだ。

 Airtimeを継続的に使用する理由となりそうなのが、Chatrouletteとは違う、セミランダムな2つめの側面だ。誰かと話したいとき、Airtimeは共通の友達がいるか、同じものをFacebookで「いいね!」と評価している人とマッチングしてくれる。AirtimeがFacebookから収集する「いいね!」のリストは、余分なものを削除したり、編集したりすることができる。おそらく削除や編集はしたほうがいいだろう。これにより、話すことが多数見つかるような相手とだけ結びつけられる(と期待している)。

 あるいは、より限定的な使い方として、身近な人とのみ接続する、つまり友達の友達は対象外にすることが可能だ。または、興味があるもののリストから1つを選び、同じようにそれに興味がある人だけを見つけることもできる。いずれにしろ、Airtimeではユーザーに共通する興味や友達が表示されるため、話の良いきっかけになる。

 Airtimeでは、再生中のビデオの共有もできる。これも新しいアイデアではないが、Airtimeではそれを非常に簡単にできるようになっている。

 この初期的段階では、制約はあるものの、Airtimeは驚くほど魅力的なサービスだ。そして、ユーザーの心をとらえるのはそのコンセプトではない。Airtimeの機能によく似たものを人々は前に試したことがある。人々の心をとらえるのはその出来栄えだ。Airtimeはシンプルで動作が速い。そして、ユーザーを時間の無駄にならない人とうまくマッチングするように思える。

 では、欠点は何だろうか。同サービスはブラウザだけで提供されており、「Flash」を必要とするため、「iPad」からAirtimeを使うのはあきらめなければならない。また、受信メッセージを受け取るにはブラウザウィンドウを立ち上げたままにしておく必要がある(通知アプリはない)。Flashを使ったビデオプレーヤーはプロセッサに負担がかかるため、バッテリ駆動時や、コンピュータのファンが激しく回転し続けるのに気が散る場合には、Airtimeを実行したくないと思うかもしれない。また現時点では、Airtimeは1対1でしか使えず、グループチャットはできない。グループチャットがしたければ、Google+のハングアウト機能を使おう。

 しかし、Airtimeは設定が非常に簡単で、そのエクスペリエンスは非常に洗練されているため、SkypeやFacebookチャット(Facebook/Skype統合機能を含む)のシェアを奪う可能性がある。

 おしゃべりに使う余分な時間がそれほどない大人としては、筆者はこのマッチング機能をそれほど使わないだろうと思うが、この機能にも将来性があると考えている。特定の関心の対象について話す相手を簡単に見つけられるし、誰かを紹介してくれるときには、Airtimeはその人とのソーシャル上でのつながりを表示してくれるからだ。こうしたことによって、人々は会話に夢中になりやすくなるだろう。

 われわれアーリーアダプターには、次のような大きな疑問がある。6カ月たって、今よりも多くの人が使うようになっても、Airtimeは良いサービスのままだろうか。ユーザーが多くなりすぎはしないだろうか。あるいは、さらに悪いことに、Google+のようになってしまわないだろうか。つまり、素晴らしいエクスペリエンスだが、オンラインでのソーシャル活動の中心になるほどは普及しないということだ。それは確かめてみないと分からない。ただし、AirtimeはChatrouletteよりは成功するだろう。それは間違いない。

ColingoのLee Jacobs氏と話す米CNETの編集者ら。Airtimeは良い人を紹介してくれた。
ColingoのLee Jacobs氏と話す米CNETの編集者ら。Airtimeは良い人を紹介してくれた。
提供:Screenshot by Rafe Needleman/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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