Facebookは米国時間6月6日、新しいモバイル決済システムの提供を開始した。これにより、ユーザーが購入を完了するまでの手続きが7ステップから2ステップに短縮される。
この「摩擦の少ないキャリア請求」機能は、米国と英国に加えて世界60カ国以上にわたる大多数の無線通信事業者に提供されると、Facebookは同日、新システムについて発表した開発者向けブログで述べた。米国の通信事業者では、AT&T、Sprint Nextel、T-Mobile USAがすでに同システムを導入しているが、リストには大手Verizon Wirelessの名前がない。
FacebookのソフトウェアエンジニアJessi Xu氏は、ブログ投稿で次のように述べている。「決済の流れはシンプルだ。モバイルウェブアプリでバーチャルグッズやデジタルグッズの支払いをしたいユーザーは、決済ダイアログを開いて購入を確定する」
Facebookは2月、決済完了までに必要な手続きのステップ数を減らすため、モバイル決済機能の改良に取り組んでいることを明らかにした。
Facebookの最高技術責任者(CTO)を務めるBret Taylor氏はMobile World Congressにおいて、「決済の手続きはエンドユーザーにとってスムーズな流れになっていない」とし、同社は「大多数の顧客に対するSMS認証をなくすことで、通信事業者からの請求に関してユーザーや開発者の体験を改善するため、通信事業者とのパートナーシップ」に取り組んでいると述べていた。
すでに「Facebook Payments」を自身のモバイルウェブに組み込んでいる開発者は、新システムにアップグレードするために何か作業をする必要はない。Facebookの決済用APIを通じて自身のFacebook向けアプリに新しい決済システムを実装できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス