旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」の、旅をテーマにしたインフォグラフィックス専用サイト「トリップグラフィックス」の第34回において、「世界の登山鉄道勾配比較」と題し、世界の登山鉄道の最大勾配と路線総延長、坂を上るためのレールの方式など、どのくらいの急坂を登っているのかをまとめている。
日本で利用されている鉄道のレールは粘着式と呼ばれるものだが、摩擦が少ないため坂道にはとても弱く、日本では最大勾配が35パーミル、角度にして約2度までと定められている。そのため、今回紹介されている登山鉄道では、ラック式と呼ばれる特殊な歯車式のレールが採用されている。なお、パーミルとは1000分の1を1とする単位で、1メートルを進むごとに1ミリの高さを上るのが1パーミルとなっている。
日本で最も急勾配の登山鉄道は、静岡にある大井川鐡道井川線で、傾斜は90パーミル。有名な箱根登山鉄道は、最大勾配80パーミルで欄外となっている。一方、世界で最も急勾配の登山鉄道はスイスにあるピラトゥス鉄道。最大勾配は480パーミルで、1m進むと48cmも登る計算となる。
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