Pocketは、Read It Laterという名前で以前から提供されてきた、記事を後でまとめて読むためのウェブサービスだ。今回のリニューアルで、雰囲気がガラッと変わり、パステルカラーのポップなアイコンになった。
ユーザーインターフェイスも、今までのビジネスライクなデザインから、丸みを帯びたフォントを使うなどの、どちらかというと「女子向け」のデザインに変更された。また、これまで有料で提供されてきた本アプリだが、リニューアルをきっかけに無料で提供されるようになった。ただし、基本的な機能は変わらず、ウェブページなどから記事をPocketにクリップし、後から読むためのストック場所として使用する。
記事をiPhoneのSafariからクリップするには、専用のブックマークレットをインストールする。Help内の「How to Save」に記載の方法で、簡単にインストールできる。英語表記のみだが、必要な操作は画像でも示されているので大丈夫だろう。もちろん、デスクトップブラウザからクリップした記事も、iPhoneのPocketで読むことができる。
また、「How to save」の最後には、自分のiPhoneにインストールされているアプリが自動判別されて表示されており、各アプリにおけるPocketとの連携方法が画像付きで説明されている。筆者の場合は、iftttというさまざまなウェブサービス同士を簡単に連携できるサービスを使用して、Google Readerでスターを付けた記事が自動的にPocketに保存されるようにしている。ここでは、「いかにPocketに記事を集めるか」が、情報整理のカギとなる。
Pocketに集められた記事は、見やすく整形されているが、オリジナルを確認することもできる。Pocketの利点は、集めた記事の振り分け先が多いことにある。Evernote、Twitter、Facebookといったよく知られているサービスから、Buffer、Diigo、LinkedIn、Tumblr、Pinboardなど枚挙にいとまがない。
従来のRead It Laterと連携していたサービスやアプリは、そのまま使用できるので、以前からの利用者も安心だ。記事によっては、後で検証したいもの、Twitterで共有したいもの、Facebookでディスカッションの材料にしたいもの、などと用途が分かれるだろう。Pocketを使えば、記事を有効活用できる。また、たとえばOmniFocusとの連携を使うと、記事に関するアクションをタスクとして登録できるので、「後でインストールしよう」と思っていたのに結局忘れてしまった、などというもったいないことも防げる。せっかく無料になったPocketを使わない手はない。
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