2011年にLGから発表されたスキャナ付きのマウス「LSM-100」。マウスの底面にスキャナを搭載した製品で、なぞった部分の画像やテキストを読み取ることができる。日本では未発売だが、米国の「Amazon.com」などで購入することが可能だ。同機を手に入れることができたので実際に操作してみた。
LSM-100の見た目は通常のマウスとほとんど変わらず、実際にPCのマウスとしても使用できる。スキャナとしての使い方もシンプルで、付属のCDでソフトウェアをインストールし、USB接続したマウスの左側面にあるスキャンボタンを押すだけだ。ソフトは日本語にも対応しているので、各種機能や操作方法もすぐに理解できる。
スキャンの方法としては、書類や写真の上にマウスを置いてからスキャンボタンを押し、マウスを書類の下から上にジグザグに、滑らかにカーブさせながらなぞっていく。スキャン中、PCの画面上にはスキャンした領域が表示される。
マウスの移動が速すぎると、ところどころスキャンされず空白の領域が生まれるが、マウスをゆっくりと移動させ再スキャンすることで補える。スキャンした画像が歪んでうまく表示されない場合も、マウスをしばらく止めていると画像を自動修正してくれる。
スキャンした画像が大きい場合は、自動的に縮小される。マウスホイールを上下に回転させることで画像を縮小・拡大でき、正しくスキャンできたかどうかを確認できる。スキャンボタンをもう一度押すことでスキャン処理を終了でき、そのまま編集画面へと遷移する。
編集画面では、スキャンした画像の色や彩度、輝度などを調整できる。編集した画像は、さまざまな拡張子で保存でき、TwitterやFacebookなどでも共有できる。OCR(光学文字認識)機能を搭載しており、読み取った文字のテキストデータをそのままWordなどに貼り付けることも可能だ。
実際に何枚かの書類をスキャンしてみたが、滑らかにスキャンさせるのには少し慣れが必要かもしれない。また、テキストは綺麗にスキャンできたが、画像ではムラが出てしまうこともあったので、今後の改良に期待したいところだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス