最近、画面内の写真を囲うように作り出される縁を小さくしようと試みてきた写真共有サイトのFlickrは米国時間5月15日、サイトの中核を担う写真そのものの表示を改善する計画の一環として、より大きなサイズの写真を表示できるようにした。
米Yahooの傘下にあるFlickrでは、ブラウザウィンドウのサイズにあわせてコンテンツ領域を変化させる「リキッドレイアウト」の採用により、高解像度写真をメインページ上でできる限り大きく表示できるようになる。また写真の横には地図や、フォトストリーム中にある他の写真のサムネイル、カメラ情報といった従来からある補足情報も表示される。
Flickrはサービス開始当初、一般的なディスプレイの解像度が800×600であった時代にあわせて、横幅を500ピクセルとしていた。そして2010年、その幅は640ピクセルにまで引き上げられた。今回、リキッドレイアウトを採用したことで、写真をずっと大きく表示できるようになるとともに、「アップサンプリング」(画像を本来の解像度よりも大きく表示するためのプロセスであるが、これによって画質が劣化する)を行う必要のないよう、さまざまなサイズが選択可能になっている(Flickrの「lightbox」モードでも黒の背景でより大きな写真が表示できるものの、メインページで表示される詳細情報やコメント、その他の項目は表示されない)。
Flickrはさらなる機能拡張を年内に順次行っていくと約束している。なお、リキッドレイアウトの次は表示の高速化である。
Flickrの開発者であるRoss Harmes氏は同社のコードブログへの投稿において、「アルゴリズムは完成しているため、今後はパフォーマンスの向上を目指していく」と述べるとともに、「ユーザーがリキッドレイアウト対応のページに初めてアクセスした際に、ページ幅が自動的に決定される。しかし、それ以降にアクセスされるすべてのページでは、直前のページで使用された画像サイズが使用され、初めから適切な幅で描画される」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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