AOLが予想よりも堅調な2012年第1四半期決算を発表した。売り上げと利益はウォール街の事前予想を上回った。
オンライン事業大手のAOLは米国時間5月9日、第1四半期の売り上げは5億2940万ドルだったと発表した。ウォール街の予想平均は5億2700万ドルだったが、これを上回った。また、同四半期の純利益は2110万ドル(1株あたり22セント)に達し、前年同期に計上した純利益470万ドルから349%増加した。
AOLの会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるTim Armstrong氏は同日、声明で次のように述べた。「現在、AOLは1年前よりはるかに力強い企業になっており、広告収入を伸ばして経費を抑え、調整済みOIBDA(減価償却前営業利益)のトレンドを改善する中で2012年のスタートを切った。2012年以降、我々は今後も戦略を成功裏に実行していくと同時に、株主価値の創出と拡大にも注力していく」
こうした株主価値を拡大するため、AOLがいささか予想外の動きを視野に入れている可能性はあるだろうか? PandoDailyは複数の情報筋の話として、AOLが最も人気の高い2つの技術系ブランド、EngadgetとTechCrunchの売却を検討していると伝えた。さらにApple関連ブログのThe Unofficial Apple Weblog(TUAW)とゲーム関連サイトのJoystiqも、両ブランドに付随して売却されるという。記事によると、AOLは7000万ドル~1億ドルでの売却を求めているとのことだ。
だが、Armstrong氏はこのうわさを即座に否定した。同氏はpaidContentに対し、AOLとしてTechCrunchまたはEngadgetを売却する気はないと「断言」した。「当社の第一の目標は基本的に、両サイトを拡大させることにある。現時点では、グループ内で投資を行うことになる可能性が高い」と、Armstrong氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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