ヒューレット・パッカード カンパニーは5月9日、新ウルトラブックなどPC新製品とプリンタなど約80製品を発表した。中国の上海エキスポセンターにて、イベント「Global Infuluencer Summit 2012」を開催。約50カ国の500名を超えるメディア関係者を集め披露した。
HPは、3月21日にプリンタ部門とPC部門を統合し、新組織「プリンティング&パーソナルシステムズグループ」を設立。統合後、初となる製品群だ。これらの2つの部門の統合により、「所有している最高のものを使って、世界のビジネスで勝っていけるものを作った」とHP Vice President & Chief of Staff Printing & Personal SystemsのSteve Hoffman氏は自信を見せる。
PCのラインアップで同社が特に力を入れているのは、ウルトラブックだ。今回、個人向けには13.3インチのHDディスプレイを搭載した「HP ENVY SpectreXT」と14インチワイド液晶の「HP ENVY 4 Ultrabook」、15.6インチワイド液晶の「HP ENVY 6 Ultrabook」を発表した。
HP ENVY SpectreXTは、日本でも3月に発売された14インチワイド液晶を搭載した「HP ENVY14 SPECTRE」の姉妹モデルで、質感などにこだわったプレミアム製品だ。天板にガラス素材を使ったHP ENVY14 SPECTREに対し、今回は全面にメタリックのボディを採用した。厚さは14.5mm、重さは1.39㎏〜。
スペックの詳細は明らかにしていないが、展示されていた製品では、未発表の「Intel Core i7-3667U」を搭載。オプションで256GバイトのSSDを搭載し、最大8時間のバッテリ駆動時間としている。また、薄型軽量ながらもGigabit Ethernet、USB 3.0およびHDMIなどを搭載。オプション製品なしに本体だけで多くのインターフェースを利用できる使い勝手のよさも特長の1つだ。Adobe Photoshop Elements 10およびAdobe Premiere Elements 10も搭載する。
HP ENVY 4 UltrabookとHP ENVY 6 Ultrabookも、未発表の「Intel Core i5-3317U」を搭載。それぞれ最大8時間または9時間のバッテリ駆動時間だという。また、見た目は同じボディを採用しながら、SSDではなくHDDを搭載することで価格を抑えた「HP ENVY Sleekbook」も発表された。
同日行われたセッションでは、HP ENVY SpectreXTのデザインについてアップルやASUSに影響を受けたのかという質問も上がった。それについて、デザイン担当のVice PresidentであるStacy Wolff氏は、「色の1つにシルバーがあり、カラーはユニバーサルなもの。共通することはでてくる。HPは、他社のものを真似しようと思ったことはない。人生には類似することはあるが、意図的にやっていることではない」と否定した。
HP ENVY SpectreXTの価格は約999.99USドル〜、アジア太平洋地域で6月中旬より発売予定。14インチおよび15.6インチのHP ENVY Sleekbook/Ultrabookの価格は、約699.99USドル〜アジア太平洋地域で同日より発売を開始した。日本での展開は未定となっている。
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