人気のメモサービスを提供するEvernoteは米国時間5月7日、「iPad」向け手書きアプリケーション「Penultimate」の提供元であるCocoa Box Designを買収したと発表した。Evernoteは先日、資金調達ラウンドで7000万ドルを調達したばかり。
手書きメモアプリケーションのPenultimateは現在もEvernoteと連携しており、同アプリで作成したページをEvernoteアカウントへと送信することができる。Penultimateは「Dropbox」とも同様の方法で連携する。
Evernoteの最高経営責任者(CEO)Phil Libin氏は筆者の取材に応じ、Penultimateを大きく変更することはないが、Evernoteへの統合を強化する予定であることを明らかにした。「その際に重要なのはPenultimateを壊さないことだ」とLibin氏は述べる。ただし、Evernoteは、同アプリにさらなるリソースを投入し、他のプラットフォームへとポーティングする予定だという。
Evernoteは当初、手書きを中核としていたLibin氏は述べる。しかし時の経過とともに、同製品はテキストをベースにしたものへと移行していった。「『Windows』の最も初期のバージョンには手書き機能があった。しかし、われわれはこれを拒んだ。拒んでしまったのだ」と同氏は述べ、iPadがすべてを変えたとした。「わたしはiPadの登場を予期していなかったし、Penultimateのようなアプリケーションをどれだけ美しく作成できるかということを予期していなかった」(Libin氏)
Evernoteの文字認識技術によって、PenultimateのメモをEvernoteのデータストア内で検索可能にする予定だと同氏は述べている。
Cocoa Boxの買収条件は公表されていないが、Penultimateを生み出したBen Zotto氏は既に、カリフォルニア州マウンテンビューにあるEvernoteのオフィスで勤務している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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