4月のウェブブラウザ利用に関する調査結果が発表された。「Internet Explorer(IE)」の不運が好転したことが単なる偶然である可能性は低くなったようだ。
米国時間5月1日に更新されたNet Applicationsの世界ブラウザ市場に関する調査結果で、首位のIEが競合ブラウザから利用シェアを少し奪い返し、3月に53.8%だったPC上での利用シェアを4月には54.1%に拡大させたことが明らかになった。
上位のブラウザはすべて前回調査時の順位を維持した。2位の「Firefox」はシェアを20.6%から20.2%に落とした。「Google Chrome」は18.6%から18.9%に拡大、「Safari」は5.1%から4.8%に縮小した。「Opera」は1.6%で横ばいだった。
MicrosoftはIE9を猛烈に売り込んでいる。IE9は「Windows 7」に搭載されており、長年にわたってIEに欠けていた競争力をいくらか復活させている。さらに、同社は10年前にリリースされたIE6のユーザーに同ブラウザの利用をやめさせる懸命な取り組みも行っており、「Windows 8」とともに出荷される次期IE10バージョンのプロモーションも開始している。
しかし、モバイルデバイス(携帯電話とタブレット)に目を向けると、Microsoftは依然として苦戦を強いられている。
Net Applicationsの測定結果では、モバイル市場は以前より変動が激しくなっているため、シェアの拡大や縮小は瞬間的なものになっている。しかし、Safariは、少なくとも今は、盤石の首位を維持するのに苦労していないようだ。Googleが新しいAndroid版Chromeによって、そうした現状を変えたいと考えていることは間違いない。
モバイルブラウジングとPCブラウジングの割合は前回からほぼ横ばいで、PCでの利用が92.4%、モバイルデバイスでの利用が7.3%だった。
Net Applicationsによると、モバイルデバイスの利用シェアで「iPad」が「iPhone」を悠々と追い越したという。iPadのモバイルデバイスブラウザ利用シェアが33.7%なのに対し、iPhoneは27.4%である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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