日本マイクロソフトは4月25日、「Windows Developer Days」の会場で、IT業界で働く女性を対象にした「IT女子的 キャリア戦略のススメ」と題した特別セッションを開催した。
このセッションは、参加者を女性に限定し、ホテル特製のランチとデザートを楽しみながら講師によるキャリア戦略に関するプレゼンテーションを聞き、同業界に勤務する他社の女性社員と情報を交換できるようにするもの。参加者が今後のキャリア戦略に役立て、IT業界で働く女性を増やすのが狙いだ。
「これまで男性、女性一緒に話を聞いてもらう場を設けたことはあるが、もっと思い切って、女性が働くことを応援する内容が必要と考え、女性限定のセッションを企画した。今後の日本の労働力を考えると、仕事を続ける女性が増えていくことは必須となる。講師の話や同じ職種で働く女性同士の情報交換によって、その一助となれればと考えている」(日本マイクロソフト 人事本部 HRプランニング&オペレーショングループ・大場美里シニアマネージャ)
キーノートスピーチとしてリクルートワークス研究所の石原直子主任研究員が、次の10の視点から自分のキャリアを見つめ直すことが提案された。
1.どんな仕事も続ければ飽きる(給与が増えなければなおさら)
2.「私にしかできない仕事」は来年「誰にでもできる仕事」にしよう
3.自分のキャリアもプロジェクト
4.マネジメントだってプロジェクト
5.挙手無きところにプロモーションは来ない(女子の場合)
6.PDS(Plan Do See)なきところに成長なし
7.上司をつかって半人前、部下をつかって一人前
8.遠慮は美徳ではありません
9.2階層上の視線で考える
10.リーダー経験は買ってでもする
石原氏は自分のキャリアを見つめ直すことの必要性を次のように訴えた。
「女性は男性以上に働き方に選択肢があり、環境も変化しやすい。専門性とリーダーシップの2点から長期的なキャリア戦略を考えるべき。皆さんの場合、すでに専門性があると思うが、若いうちの仕事は筏乗り(いかだのり)。勢いで乗り出せるが、年を取ると勢いだけでは進めない。装備して進む登山型で仕事をする必要がある。そういった変化への対応が大切」
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