NokiaとHTCはこのほど、ささやかながら貴重な朗報を得た。
欧州特許庁は現地時間4月25日、ドイツを拠点とするIPComが両社との法廷闘争で訴えの根拠としている特許1件について、現在の形では無効との判断を示した。Reutersによると、この特許はモバイル端末のネットワークへの初回接続に関するものだという。
欧州特許庁による今回の決定のわずか数日前には、ドイツのマンハイム地方裁判所の判事が、緊急サービスに関してIPComが保有するモバイル関連特許をNokiaが侵害していたとの判決を下していた。ただしこの判決で問題とされたのはNokiaの製品でも古いモデルで、より新しいNokia製機器では同じ技術を採用していない。
IPComは何カ月もの間、HTCおよびNokiaと特許紛争を繰り広げている。モバイル関連特許を数多く保有するIPComは2011年、HTCの小売業者や卸売業者に警告状を送付し、HTC製品の販売を中止するよう求めた。その数カ月前には3Gに関する特許をめぐりIPComは英高等法院でNokiaに勝訴した。
IPComはReutersに対し、今回の判決について控訴する意向を明らかにするとともに、NokiaおよびHTCとの訴訟におけるこれまでの判決に影響を与えることはないだろうとの見方を示した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス