

FacebookによるInstagramの大型買収から1週間以上が経過したが、多くの人々はいまだにこの取引に戸惑っている。無理もない。この10億ドルの買収は、双方の弁護士団の間で数週間にわたって協議された結果ではなく、2人の最高経営者(CEO)によって48時間で決まったことなのだ。
とはいえ、FacebookとInstagramの慣例にとらわれない姿勢は、今に始まったことではない。それは2社について理解しておくべき多くのことの1つだ。この2社は、急速に変化するテクノロジ新興企業の世界の中においても、標準というよりは異質の存在である。
筆者は、数え切れないほどの記者やブロガーがその評価額を疑問視するのを見てきたが(それは理解できる)、なかにはこの買収をBernie Madoff氏の詐欺事件と比較する人さえいる(それはばかげている)。ともかく、この取引をめぐってはまだ多くの疑問がある。それに答えるには、両社の経営がどのように行われているのか深く理解する必要がある。
この記事では、Facebook、Instagram、そして両社の10億ドルの取引を理解するために必要な5つの非常に重要なポイントを取り上げる。
こうした事実を見ると、FacebookがInstagramを必要とした理由や、買収取引がこれだけ迅速に完了した理由がはっきりする。それゆえ、詐欺事件にからむ悪意ある陰謀を何の根拠もなく思い描くのが大好きな、Donna Kleine氏のような人物の言うことをまともに取り合う必要はない。
真実はこうだ。Zuckerberg氏はInstagramをFacebookに対する脅威と見なしていた。同氏はInstagramが大きくなる前につぶしておきたいと考え、この買収取引を成立させるよう動いた。そして自らの議決権を利用することで、迅速に実行できた。この取引に悪意や卑怯なところは見受けられない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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