「Offlinemail」は、GmailやMSNなどのIMAPに対応したメールサービスのメールを、iPhone本体にダウンロードして検索できるようにするアプリだ。Gmailを検索できるアプリは他にもいくつか出ているが、いずれも検索に時間がかかりすぎたり、日本語を検索できなかったりと満足に使えるものがなかった。Offlinemailは、アプリとしての容量は大きくなるが、検索が高速である上に、日本語の検索も可能なため非常に利用価値のあるアプリといえる。
「Offlinemail」では、メールをiPhone本体にダウンロードするため、空き容量に注意する必要がある。添付ファイルはダウンロードされず、あくまでも本文のみがダウンロードされる。筆者はGmailを同期しているが、アプリの使用状況を確認すると、1万2000件程度のメールで200Mバイトを超えていた。Gmail上でラベルを使った振り分けを行っている場合は、同期するラベル(フォルダ)を選択できるので、容量と重要性に応じて調整するといいだろう。
トップ画面で、検索ワードを入力すると、該当する送信者名がインクリメンタルサーチで表示される。送信者名をタップすれば、そのメールアドレスから送信されたメールが一覧表示される。送信者名にかかわらず、キーワードで検索する場合は、そのまま「検索」をタップすればよい。
検索したキーワードは、履歴としてトップ画面の下部に表示されるので、よく利用する検索ワードは履歴に残したままにしておけば、次回からはワンタップでメールを探せる。また、カレンダーからもメールを探せる。「Dates」をタップすると、カレンダーが表示されるので、目的の日付をタップすると、画面下部にその日に受信したメールが表示される。具体的にメールを受信した日が分かっている場合は、日付から探すのも早道だろう。アプリ内から、メールの返信や転送、印刷も可能だ。
最新のメールを常に検索できるようにするには、こまめに同期を取る必要がある。そのため、毎日指定した時刻になると、同期を促すアラートを出すように設定しておくと安心だ。また、メールの量によっては、すべてのメールが保存されるまで、かなりの時間がかかるので、就寝中などのiPhoneを長時間操作することのない時間帯に同期を取っておくことをお勧めする。
ビジネスでは、打合せ場所や日時の確認、領収書や請求書の送付確認、クライアントとのやりとりの確認など、メールを検索する機会は多い。必要なメールを、その都度印刷したり、分かりやすい場所に移動したりする手間暇を考えると、多少iPhoneの容量が圧迫されても、利便性を取るという選択もあるだろう。
>>「Offlinemail」のダウンロードはこちらから
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」