35ドルで提供されるクレジットカードほどのサイズの「Linux」システム「Raspberry Pi」が間もなく出荷開始される。
同システムを設計したのは、すべての国の人々、特に開発途上国の若者のプログラミングに対する関心を高めることを目的に掲げる英国の非営利団体Raspberry Piである。
ARMベースの同システムは2012年2月末に予約注文受付を開始し、初回提供分は数分で売り切れた。販売業者であるRS ComponentsおよびAllied Electronicsは、同システムの初回提供分である1万台を数日前に受領し、世界中の顧客向けに今週から出荷開始する予定であると述べている。
同システムは、ほとんどのスマートフォンよりも小さく、イーサネットとHDMIに対応し、2つのUSBポートとSDカードスロットを装備し、700MHzのARMチップと256MバイトのRAMを搭載する。
初回提供分を逃したユーザーは、RS Componentsがまだ受け付けている次回提供分に対して登録することができる。
Raspberry PiのLiam Fraser氏は、Piについて分かりやすくまとめ、ウェブ閲覧、ゲーム、写真編集といったいくつかの基本的な作業を実行する様子を示した。3GHzのシステムでの作業に慣れているユーザーにとっては忍耐が必要かもしれないが、「GHz」が何の頭文字であるかさえも知らないかもしれない世界中のそれ以外の人々にとっては間違いなく、手頃な価格で入手できる飛躍的な前進である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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