「DropSync」は、Android端末内の任意のフォルダを、Dropboxの任意のフォルダと自動的に同期できるアプリだ。Android端末側で撮った写真をDropboxに定期的にコピーしたり、PC側で作成したオフィス文書などをDropbox経由でAndroid端末に自動コピーするといった用途に使える。
Dropboxの標準アプリでは、Android端末からDropboxの内容を閲覧してファイルをダウンロードしたり、Android端末内のファイルをアップロードする機能はあるが、自動的に同期する機能は備えていない。このアプリを用いれば、特定のフォルダを常に同期した状態に保つことができるので、個別にファイルを選んで手動でアップロード/ダウンロードを行う手間が不要になる。
使い方は簡単で、設定画面でAndroid端末側とDropbox側のフォルダを1対1で指定し、自動同期を実行する間隔を指定するだけ。実行間隔は1時間から24時間まで6段階で設定ができるほか、手動での同期も行える。また写真のようにAndroid端末側で新規追加されたファイルをすぐさまアップロードする「インスタントアップロード」機能も備えている。
オプションについても豊富だ。Wi-Fi接続時にのみ動作させるモードのほか、バッテリ残量が一定の割合以上の時にだけ、または充電時のみ同期を行うといった設定も可能だ。メニュー画面は英語だが、しばらく使っていれば理解できるレベルなので、日頃からDropboxを使っているユーザなら特に支障はないだろう。同期状況は詳細なログが保存されるので、アップロードやダウンロードの状況を手軽にチェックできるのもよい。
利用にあたって理解しておきたいのは、Android端末側とDropbox側、それぞれ指定したフォルダが完全に同一の内容になること。つまりAndroid側からファイルのアップロードが完了したからといって手元のファイルを削除すると、アップロード先のDropbox側のファイルも次回同期時に削除されてしまう。ファイルを移動させる目的で使うのであれば、手元のファイルを削除する前に、アップロード先のファイルを安全なところに移動してやる必要がある。いわゆるアップローダとは似て非なるものなので、機能の違いはきちんと理解しておくべきだろう。
ちなみに無料版では機能制限があり、ファイルサイズの上限が5MBとなっているほか、同期対象フォルダはひとつしか指定できない。「Dropsync PRO Key」を購入するとProバージョンとなり、ファイルサイズ制限が撤廃されるほか、複数のフォルダが同期対象に指定できるようになる。同等機能を持ったアプリ「DropSpace」では(やや設定が難しいながらも)無料版でも複数フォルダを指定できるので、あわせてチェックしておくとよいだろう。
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