スマートフォンで一般的となったタッチ操作。これをうまく活用したアプリは、特にエンタメ・ゲーム系では比較的多く存在する。だが実用系のアプリで、タッチパネルを有効活用しているものは、実は意外とそれほど多くないのではないか、と感じているのが正直な所だ。
そうした中、タッチ操作の特性を有効に活かしており、かつ利便性が高いアプリの1つとして挙げられるものに「親筆」がある。これは、テキストではなく手書きでメモをとることができるアプリの1つだが、画面上に引いた線をそのまま保存するわけではなく、文字として扱う所が大きな特徴となっている。
具体的な使い方を説明しよう。まず新しいノートを作成したら、画面上に「あ」「い」といった文字を、ペンと同じ感覚で画面上に指で書き、下の方に現れる「○」のボタンを押す。すると、先ほど書いた文字がそのままの形で縮小され、文字としてノートに記述されるのだ。これを1文字1文字繰り返すことで、手書きの文字でメモをとることができるわけだ。
一見操作が面倒なように思えるが、この仕組みには大きなメリットがある。スマートフォンは指で操作することが多いが、指で画面上に直接文字を書こうとすると、文字のサイズが大きくなりがちで、あっという間に画面が埋まってしまう。だが親筆の場合、書いた文字を縮小して登録してくれるので、すぐ画面が埋まってしまう心配がないのだ。しかも書いた文字は、このアプリ上では文字として扱われるため、間に改行やスペースを入れて見やすく調整したり、コピー・ペーストして編集したりすることもできる。
一般的なテキストのメモと比べ、表現力が高いというのも、親筆の大きな特徴といえるだろう。手書きで線を引いた内容であれば何でも文字として扱えることから、絵や記号などを自由に記すことができるし、メモの中に撮影した写真を挿入したり、背景の用紙を変更したりすることも可能。さらにペンの色や太さも自由に変えられることから、これらを駆使することで、カラフルに飾ったメモを残すことができるのだ。
手書きの自由さと表現力の高さを持つ親筆の使い道は、単にメモをとるだけにとどまらない。保存したノートはメニューから「共有」を選択し、メールやSNSなどで共有もできることから、友達や家族に、手書きの文字で記したメールを送るなどの使い道も考えられる。手書きメモとしての利便性を求めるだけでなく、通常のテキストでは味気ないと感じた時などにも活用できるのではないだろうか。
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