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Google+ビデオチャット機能の進化--ライブ配信や外部サービス連携

藤井涼 (編集部)2012年04月04日 09時30分
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 グーグルは4月3日、SNS「Google+」のビデオチャット機能である「ハングアウト」に関するラウンドテーブルを開催。Google+ 担当副社長のBradley Horowitz氏によって、Google+の現状や、ハングアウトの強みなどが語られた。

 2011年6月にサービスを開始したGoogle+だが、現在は世界において30日以内に約1億人が、24時間以内に約5000万人がサイトへアクセスしているという。またGoogle+では、最大10人でビデオチャットができるハングアウト機能を提供しているが、現在ハングアウトの模様を世界へライブ配信できる「ハングアウトオンエアー」も試験的に提供しており、近日中に一般公開できる予定だという。

  • Google+ 担当副社長のBradley Horowitz氏

 さらに、米国時間3月28日にはハングアウトのAPIを公開。ハングアウトでは、会話中にYouTubeの視聴や画面共有、ドキュメント作業などを同時に行うことができるが、このAPIによって、外部デベロッパーのアプリにも対応した。国内では、すでにヌーラボがビデオチャットをしながら図を共有できる「Cacoo for Google+ハングアウト」を公開している。

 以下は、ラウンドテーブルでのBradley氏への質疑応答の内容だ。

--ハングアウトと「Ustream」の違いは?

 Ustreamと比較した場合、ハングアウトは複数人 対 1人となっているため、最大で10人全員がピアとして参加することができる。また、ハングアウトのプラットフォームを活用しながら、投稿されたチャットやスクリーンの共有、コラボレーション、YouTubeの同時視聴などが可能になっている。モバイル機器との統合も行われているので、携帯端末からセッションを開始することができる。

 グーグルが提供していることも1つの優位点だと思う。そうすることでグローバルでもYouTubeのサーフィングが可能なほか、非常に高品質なサービスを提供し、低遅延が実現されている。一見ハングアウトも従来のサービスと同じように見えるかもしれない。しかし、詳細を見ていただくとハングアウトがいかに、世界を変えるようなツールだということがお分かりいただけると思う。

--グーグルが提供するYouTubeとの位置づけは?

 私どもはGoogle+のインフラとしてYouTubeを活用している。YouTubeはオンデマンドのコンテンツを扱っている。それに対してハングアウトはリアルタイムのコミュニケーションに焦点をあてている。しかし、そのインフラや技術は大部分が同じものとなっている。これがハングアウトの他社に対して持つ大きな利点の1つだと言える。

  • ハングアウト機能のデモ

 ただし、YouTubeとハングアウトの統合はまだ進行中であり、完了していないケースも見られる。私たちは、さらにこの体験をシームレスなものにすることで、発信者がYouTubeとハングアウトのどちらを使っているかを意識せずに使えるようにしていきたいと思っている。

--Google+がグーグルにもたらす広告的な価値は?

 現在、Google+に広告は存在していない。たとえば自分の赤ちゃんの写真を見ていたり、家族とハングアウトをしている際に、商業的な広告は見たくないだろう。しかし、私どもは「+1」という機能を使って、ユーザーが企業やブランドを支持していることを表明できるようにしている。

 この+1ボタンは、Google検索の際にも表示される。+1ボタンを押すことで「この商品は私が信用しているブランドである」ということを表明できる。その後、Google+でつながっている友人がたとえば車について検索をすると、私が特定の自動車メーカーに+1しているという情報が表示される。つまり、邪魔な広告が表示されるのではなく、自分とつながっている友人がそのブランドを支持しているという、有用な情報を得ることができるようになるといえる。

--Google+におけるプライバシーに関して

 プライバシーに関して、私どもはユーザーに透明性およびコントロールを提供している。ユーザーは常に可視化された情報をみて、自らその情報をコントロールできる。まず、ユーザーが何かを+1した際に、その製品を支持しているという情報を友達と共有したいかを選ぶことができる。一方で、検索を行った人も、パーソナライズされた検索結果を見たいのか、通常の検索結果を見たいのかを選ぶことができる。

 Google+は真の意味で、初めてプライバシーを考慮したSNSだということが他のSNSとの差別化要因だと言える。私どものビジネスモデルはすべての情報を公にするということに依存しているわけではない。

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