欧州電気通信標準化機構(ETSI)は現地時間3月30日付の声明で、「nano-SIM」として知られるようになった規格に関する決定を5月末まで延期することを明らかにした。
ETSIは声明で、「委員会は、ETSIにおいて優先される意思決定プロセスに沿って広範な業界の合意達成を目指すため、この件に関する一切の投票を延期することを決定した」と述べている。
この動きに先立ちResearch In Motion(RIM)は、競合するAppleが代理投票の際に複数の同社従業員の所属先を変更することにより投票結果の歪曲を図っていると主張していた。両社は、Motorola MobilityやNokiaと同様、独自バージョンのnano-SIM技術が新標準として選ばれ、新しい携帯端末に採用されることを望んでいる。
Appleは、この技術の特許を他のモバイル端末メーカーに無償提供することを申し出たと報じられている。ただし、その代わりに各社はAppleの技術を業界標準として採用し、「相互主義に基づいて同じ条件を」申し出なければならなくなる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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