目指すは友人との“ウィンドウショッピング感覚”--ソーシャルコマース「mixiモール」 - (page 2)

岩本有平 (編集部)2012年03月21日 15時00分

 約半年前から共同でソーシャルコマースの提供を模索してきたというミクシィとDeNA。DeNA EC事業本部ショッピング統括部統括部長の中島真氏は、ECを取り巻く環境について「これまでサーチエンジンで盛り上げてきたが、それにキャップがかかっている。それに対する解決策がソーシャル」と説明する。

 川岸氏はmixiページについて「マーチャントができれば独自色を出していってほしい」としたが、その運用をはじめとして、ソーシャルコマースではマーチャントの負荷が高まる懸念がある。これに対して中島氏は「誤解を恐れずに言えば、SEMよりコストをかけてもペイするところと考えてやっていく。市場を作るところからやっていきたい」と説明する。


ディー・エヌ・エー EC事業本部ショッピング統括部統括部長の中島真氏

 コミュニティとして育ってきたmixiで果たしてコマースは成立するのか? 中島氏はこれに対して楽観視しているという。「すごく使うECサイトというのはあるが、現状ユーザーはどこのサイトでも商品を買っている。モバイルもそれは顕著。我々もミクシィもモバイルは強い。最初どうなるかより、(サービスが)根付くかを気にしている」(中島氏)

 マーチャントはビッダーズの営業部隊をはじめとして両社で開拓するが、「これまでマーケットプレイスに興味示さなかったところが興味を持っている。『これがインターネットらしい物売り』と共感頂いている」(中島氏)という。

 また今回のサービスリリースに合わせて、ローソンHMVエンタテインメントとのオープニング企画である「青春タイムライン」を公開する。自分の生まれた年の情報をもとに、流行の音楽を時系列で確認できるページを用意。「『懐かしさ』で友人間の盛り上がりを図る」(川岸氏)という。

 売り上げに関しては、割合は非公開だが、レベニューシェアしていくという。また初年度目標などの具体的な数字も非公開となっている。「ミクシィとDeNA、それぞれの強みを組み合わせてきた。ソーシャルコマースについていろいろ考えてきたが『これは違うんじゃないのか』という意見も聞いていきたい」(川岸氏)

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