Wikimedia Foundationが先週、Go Daddyからのドメイン移転が完了したと述べた。これは、Go Daddyが当初、Stop Online Piracy Act(SOPA)を支持していたことに対する動きである。
同財団は米国時間3月9日付けのブログ投稿で、「世界で5番目に訪問者が多いサイトの提供元として、財団はドメイン名管理をどこに委託するかに深く配慮している。Go Daddyはわれわれのドメインの要件に対する最適な委託先ではないと当社の法務部門が判断したことを受け、われわれはしばらくの間、Go Daddyからの移転について検討してきた。そして2011年12月より、他のドメイン管理企業を積極的に探してきた。Go Daddyが当初(SOPAを)支持したことによって(中略)、われわれはドメインを移転する決断の正しさを再確信させられた」と述べた。
同財団のドメインポートフォリオは現在、サンフランシスコを拠点とするレジストラーMarkMonitorが管理している。
Wikipediaの共同創設者であるJimmy Wales氏は2011年12月、Go Daddyの「#sopaを支持する立場にわれわれは賛同できない」と述べ、ドメインを移管する予定だとツイートした。その前には、ソーシャルニュースサイトRedditで反Go Daddyスレッドが立ち上げられ、また、icanhascheezburger.comなどのサイトの創設者が、Go DaddyがSOPAを支持する立場を変えなければ、親会社であるCheezburger, Inc.が所有する1000件のドメインを他のレジストラーに移管すると宣言していた。
Wales氏のツイートがあった同じ日、Go Daddyの顧客が2万1000件ものドメインを他のレジストラーに移管した。Go Daddyは立場を翻し、「オンライン著作権侵害と戦うことは非常に重要なことと考え、Go Daddyは(SOPAの)改訂案作成を支援してきた。しかし、確かにそれよりも良い方法がある(中略)Go Daddyは(同法案を)インターネットコミュニティーが支持する場合に限り支持する」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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