米国防高等研究計画局(DARPA)は、車輪で走行し、ジャンプして25フィート(約7.6m)の高さの障害物を越えられるロボット「Precision Urban Hopper」のデモを行った。
サンディア国立研究所がこのほど公開した動画を見ると、靴箱大のPrecision Urban Hopperは金網のフェンスを難なく越え、着地後少し跳ねるが、なおも進み続ける。飛び上がるときはピストンで駆動する脚を使っているように見える。
Precision Urban Hopperは市街地での監視を目的としたロボットで、開発しているのはサンディア国立研究所と、気味の悪い動きで知られるロボット「BigDog」を開発したBoston Dynamicsだ。サンディア国立研究所のプログラムマネージャーJon Salton氏によると、Precision Urban HopperはGPSによる誘導で自律的に移動し、「市街戦を繰り広げる兵士や特殊部隊の戦闘能力を高める」ものだという。
高さ30フィート(約9.1m)以下の障害物を避ける場合、跳躍するほうが「ホバリングよりも燃費が5倍良いことが分かっている」と、サンディア国立研究所は述べている。また同研究所は、警察活動、国土防衛、捜索および救助、他の惑星の探査など、他の用途も考えられると付け加えている。
Precision Urban Hopperのテストと導入は2010年後半に予定されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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