決済事業で知られているSquareは、「Square Register」という新しい「iPad」アプリケーションをリリースした。米国のApp Storeで無料提供される同アプリケーションは、実際の小売店舗のレジに代わるものとして設計されており、クレジットカードから現金にいたるまでのあらゆる決済方法に対応する。
Squareによると、同アプリケーションを利用するユーザーは、自分の店舗で販売している多数の商品を入力し、それらの価格を設定できるという。商品を「お気に入り」リストに配置し、顧客による商品購入時にアクセスしやすいようにもできる。通常のレジと同様に、店員は、同iPadアプリケーションから売上総額を参照したり、支払いを受け付けたりすることができる。iPadに接続された「Square」カードリーダーを利用することにより、カードの読み取りが可能だ。顧客は、同アプリケーション上で署名することによって、購入を確認できる。
Squareが掲載したこの新しいアプリケーションに関する動画によると、小売店では顧客のプロフィールを設定することもできるという。プロフィールが設定されている場合は、顧客は名前を告げるだけで購入を完了できる。
多くの小売店において、閉店時に長々とレシートを印刷しなければ、売り上げデータを簡単に得ることはできない。しかしSquare Registerを利用すれば、事業経営者は、リアルタイムな売り上げデータを含む分析結果にブラウザからアクセスすることができる。紙のレシートを印刷するには、同アプリケーションに対応するプリンタを用意する必要がある。しかし、Square Registerでは、レシートをテキストメッセージまたは電子メールで顧客宛てに送信することも可能だ。同アプリケーションに対応する独立した現金収納引き出しもある。
Square Registerについて最初に報じたTechCrunchによると、Squareは現在、年間40億ドル相当の決済を処理しているという。同社は2011年10月、約20億ドル分の決済を処理していると述べていた。同社が成長を遂げている主な理由は、使用が簡単で、小売業者が「iPhone」、iPad、または「Android」搭載端末から同社のカードリーダーを使用して決済を処理できるためである。また、カード決済額の2.75%という単一の手数料は、既存の競合サービスと同等になっている。
Square Register from Square on Vimeo.
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス