mmbiは2月16日、スマートフォン向け放送局「NOTTV(ノットティーヴィー)」を4月1日に開局すると発表した。NOTTVの開局にあわせて、NTTドコモはNOTTVに対応したスマートフォンとタブレット端末の2機種を3月より順次発売する。
NOTTVは、高品質な番組を全国に同時配信できる「放送」の特長と、双方向性の高い「通信」の特長を併せ持つというサービス。スマートフォンなどのモバイル端末で、高画質な番組を視聴できる。視聴スタイルは、通常のテレビのように時間軸に沿って放送される「リアルタイム視聴」(3チャンネル)と、あらかじめ登録した番組が自動で端末に保存される「シフトタイム視聴(蓄積型放送)」から選ぶことが可能。
情報番組、ドラマ、スポーツ、音楽など幅広いジャンルをカバーし、今後はスポーツや音楽ライブなど、より専門性の高い番組をプレミアム料金で販売する予定。緊急地震速報にも対応し、24時間のニュース番組も配信する。リアルタイム視聴とソーシャルメディアを組み合わせた番組を視聴できるのも特長だ。
mmbiでは、2011年10月13日にV-High マルチメディア放送「モバキャス」の基幹放送事業者に認定されて以降、出資企業などと連携し、番組制作や放送設備の構築などを行ってきた。同日の記者会見に臨んだ、mmbi代表取締役社長の二木治成氏は「2012年度にNOTTVの100万契約を目指す」と意気込みを語る。
100万契約を達成するためには対応端末の普及が鍵になるとし、ドコモショップなどでも利用者拡大に向けたプロモーションを積極的に実施する。また、NOTTVは月額モデルであることから、月末が最も解約比率が高まるタイミングだと話し、続編もののドラマなど魅力的なコンテンツを提供することで「入りやすく、なかなか抜けることがないサービス」(二木氏)を目指すとした。
4月のサービス開始に向けて、NTTドコモはNOTTVに対応したスマートフォン「docomo NEXT series AQUOS PHONE SH-06D」(AQUOS PHONE SH-06D)を3月に、タブレット端末「ドコモ タブレット MEDIAS TAB N-06D」(MEDIAS TAB N-06D)を4月に発売する。
AQUOS PHONE SH-06Dは、4.5インチの高精細HDディスプレイと1.2GHzのデュアルコアCPUを搭載したスマートフォン。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信など国内ユーザー向けの機能を搭載するほか、防水性能も備えている。SH-06Dとデザインが一体化した、アンテナ内蔵の卓上ホルダを同梱し、NOTTVを横置きのフル画面で視聴できる。
MEDIAS TAB N-06Dは、WXGAディスプレイと1.2GHzのデュアルコアCPUを搭載した7インチタブレット。音響技術「Audyssey(オーディシー)」と「SRSサラウンド」を搭載しており、迫力のある音で番組を楽しめる。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信を搭載するほか、高速通信サービス「Xi」にも対応する。
NTTドコモ プロダクト部長の丸山誠治氏は、「NOTTVは通信と放送を連携させた新たなサービスとしてドコモとしても大変重要なサービスと位置づけている」とコメント。顧客の利用スタイルに合わせて選べるよう、スマートフォンとタブレットをそれぞれ用意したと説明した。ドコモでは2012年度上期に、NOTTV対応端末を5機種追加する予定だ。
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