イー・アクセスの中期事業戦略--スマホ市場に再参入

 イー・アクセスは2月9日、中期事業戦略「成長戦略 2015」を発表した。2015年3月期までの3年間で、イー・モバイルの加入者数を2012年3月期(予測)の400万人から660万人まで増加させ、売上高を2012年3月期(予測)の2030億円から3500億円へ増加させるとしている。さらに2013~2015年にかけて1000億円の設備投資をする。

 成長戦略は3ステップで進めていく。まず、2012~2013年にかけてモバイルブロードバンドを強化し、2013~2015年にはスマートフォン市場に再参入する。さらに2015年以降は、メインストリームキャリアとなるための取り組みを進めていくことで目標達成を目指す。


中期事業戦略「成長戦略 2015」

 モバイルブロードバンド強化に向けた取り組みとしては、2012年3月にLTEサービスを開始し契約者数の拡大を狙う。2013年3月までにLTEのエリアカバー率70%を計画している。また、同社が解約要因として挙げる「通信速度」「エリア」「料金」を改善することで、現在1.54%の月次解約率を1.5%以下にし、現在2730円のARPUを3000円程度まで回復させたいとしている。

 また、現状イー・アクセスの主力製品はモバイルデータ端末「Pocket WiFi」だが、今後もスマートフォン市場の成長が見込まれることから、2013~2015年にLTE対応端末を投入してスマートフォン戦略を加速させる。さらに、イー・モバイル専売店の拡大や、ブランド認知度の向上に向けたマーケティング投資も行っていくとしている。

  • ARPUおよび解約率の改善

  • 解約要因と解約抑止策

  • スマートフォン再参入戦略

 3年間で1000億円の設備投資では、ネットワークのLTE化を図るとともに、バックボーン回線の100%IP化も進めていく。地下鉄トンネルのカバー率100%に向けた投資も進め、全国エリアカバー率95%以上に向けても設備投資していく。

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